アメリカとか、何とか言っていたか。
あっちの国はヘンな裁判も多いし。

だけどこれが道理として通るなら。

俺って一体どれぐらいの損害賠償がもらえるんだろう?
勿論、あの照れ屋で無口な恋人相手に訴訟を起こした場合。








  私的裁判・・・Kangaroo Court





「自分で零した珈琲で火傷してそれをだした店が訴えられるの?」
「・・・・・・そういや煙草の吸いすぎで肺がんになったからって訴訟起こした人間もいたっけ」
「マックで太りすぎたから、ってのを見たな、この前。そっちは負けたらしいけど」
何の雑談からそうとんだのか良く憶えていない。
ただ何となく、って感じで。
勉強会だったはずなんだけど。
そんな話題になった3年面子で過ごす、受験生的放課後。

「そういえば一ヶ月えっちしないのは夫婦の義務を怠ってるっていって訴訟したってのも聞いたよ」
不二がのんびりとお茶をのみながら爆弾1つ。
穏やかな表情なのに、その場にいたメンバーを全員を凍りつかせるのには充分で。
それに一番先に反応したのは菊丸だった。
ものすごく真剣に、クラスメイト殿に詰め寄る。
「にゃにそれぇ。じゃぁ俺おーいし訴えられるの?」
・・・・・・・・・・
「英二!」
あ、大石真っ赤。無理もないか。
まぁとりあえずいい資料になるな。メモメモ。
「その資料をどうするんだよ・・・乾」
「ひ・み・つ」
河村。気にすると長生きできないよ?
このメンバーの中で一番(恋愛に関してはとりあえず)普通なんだから。
「でも訴えてるってもさぁ。お金に換算するのってどうだろーにゃぁ」
思い直したようにぼやく菊丸。
それに対しての不二は相変わらずの調子で妙に寒い一言。
「金のない人間との恋愛って、チャレンジだとは思うけどね」
って、おい。
「でも中学生の恋愛でお金ってのも・・・」
「中学でも甲斐性は必要だと思うんだけど」
「普通の中学生は株なんてやらないものだ、乾」
そうかな?
結構楽に儲かるのに。
「そうそう」
「?」
「<アイシテルって毎日言ってたのが3日に1度になって1週間に1度になって1ヶ月に一度になって、それは夫婦の義務を怠ってる>ってのもあったなぁ」
「・・・・・・・わ。海堂にはつっらいなぁ、それ」
って。菊丸。
「何でそこで海堂?」
「いっちゃん言いにくそうだから」
あー。まぁ、確かに?
そこで何となく会話に加わりたくなさそうだったはずの手塚が言葉を並べた。
「だが強要して言うことじゃないだろう」
・・・・・意外だな。その言い方、と思ったけど。
冷や汗かいてるぞ?手塚。
「ちゃんと自分なりの表現すればいいんじゃないの?
言葉でしか信じられないなんて、寂しいだけだと思うし」
「言い方って奴かにゃぁ」
「っていうより、感覚なんだろうね、結局」
「だね」
「疑問が解消されたのなら単語の一つでも覚えろ」
手塚が苛立ちからなのか髪をかき回してボソッと告げた。
完全下校の呼びかけまであと10分。
憶えられるかどうかはこの際別問題なのだろう。
話はここでおしまい。
他愛ない雑談は日常に埋没してしまうのだろう。
英二がなんとなく、忘れがたい展開も残ってはいたのだけれど。
大石が少しだけ反省して、解消するタイミングを模索していたのも、内緒の事実。



これはテニプリリンクの方です。
投稿当時、実は時間ミスが・・・
こっちでは直してます(笑)
と、いうわけで
3年生組の勉強会です。
何となくなんですけどねー。
こんなんがいっちゃん好きなんですよ。
ダラダラとした日常。
書いてて好きなんですが・・・
大石・・・訴えられないように苦労したかも。
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