見下ろすこの世界が
あまりに静かであわれでいとおしい
STAR DREAMER
人の身では決して見ることの出来ない角度で眺める世界は、酷く手狭で。
勿論其れは都会だからと頭の片隅は知っているのだけれど
まるで
人を
減らす為に死神界は派生したのだろうと信じてしまうのだ。
「ライト」
「うん?」
「いいのか?ノート」
「大丈夫だよ。本物はこっち」
「?」
相棒の問いかけに彼は笑顔で答えた。
彼はその手に黒きノートを携え、緩く笑うのだ。
「ね」
「Lに触らせた後にすり替えたのか。でもなんでだ?」
「だってLがノートに名前を書いたら、死神界にきちゃうじゃないか。
絶対煩わしいよ。だからLにはキラの、というよりも僕のもってたデ−タ整理の為ノートだけをもたせた。
それで、自分の正義がどれほど浅くて役立たずなのか、それを知ればいいんだ」
やっぱお前はライトだな。
黒い死神はそう笑った。
酷く満足そうな、「面白いこと」に敏感な死神の、ライトが惹かれる笑い方だった。
「いまさら何を言っているの?僕はライト」
人が、街が、世界が
冷たく息づく。
死神の目が見せる数字に溢れた世界は、
人を偏差値と言う数字から解放させようという一部の動きを哀れに映しあげた。
所詮、数字に支配されている世界は
あわれで
だからこそ、どこまでもいとおしい。
でもそれは。
神として見下した故の「慈愛」だ。
だから。
「君が名付けた死神の、ライトだよ」
だから今は。
そういえばノートゲットの話を全然書いていませんでしたね。
というか基本的には「キラ」時代のノートを使っています。
だから今のリュ―クとライトはそれぞれ1冊しかもっていないので
だからリュ―クは「大丈夫か?」と聞いてきたわけです。
よし。補完終了(いい加減)
そしてとりあえずICE BLAKERは一段落です。
ずぅっとこのシリーズばかり書いていたので。
(でも多分またすぐに続き書きますかもです。)
因みにこの「ICE BLAKER」というのは砕氷機、
という意味だけではなく、
場を和ますもの、という意味もあるそうですので
勝手に「革命者」と言う付加をつけてみました。