キラを引き継ぐ

それは、誇りか?其れとも


 La Chasse



白い死神が来た時、告げられた話は決して信用しきれないものだった。

しかし現実に用意されたノートの効力は事実に存在し、それは確かに能力を持っていた。

人を殺せる力。

誰もが得ることを望みながら、怯え、手にすることに躊躇う力。

しかし今現実に私には其れがあり、私にとって其れはとても素晴らしく、何物にも変えがたい能力。

キラと呼ばれた存在が、姿を得たその全ての始まりなのだという。

キラはどうした?

一度聞いたが、死神はさぁ、とだけ答えた。

このノートは、キラが持っているものと同じ能力を持っているが、キラのものではない。

答えはそれだけだった。

他愛のない会話など、交わしたこともないようだった。


「・・・・・・・・・・・」

死神は時々、何か過去を振り返るように空を見る。

最初は、帰ろうとしていたのかもしれない、と思っていたが、其れは違うとすぐに知れた。

都会の少し灰色を帯びた空に、一体何を映すのだろう?

気になることはあったが、異形の背中は何を聞くことも拒否していた。

それはまるで、人の姿。

物思いにふけ、人を思う心をもつ、存在。

しかし死神は言う。

人の世に興味はないと。

俗世を映し出すテレビを見たり、安っぽい雑誌をねだるくせに、そんな事を言う異形。

あいつとは違うから。

何かと比較する。それでも、なにと比較するのか全くわからない。


気になる。

でも問うことはありえない。

そんな関係は、お互い望んでいないことが解ったからだ。

それでも、気になるのは人の常だ。

「・・・・・・・・レム、だったな」

「・・・・・・・・・・?何だ」

「お前の前の主は、テレビに出る人間なのか?」

「・・・・・・・・・・・・・・何の話だ?」

死神はあっさりと言葉を流した。

其れが自然であるように。


前の持ち主のことなど、興味がないのだと。


「・・・・・・・・・・・・まぁいい」

今、自分がすることも手に入れたことも、はっきりしている。

キラとしての仕事を片手間に、




都合のいい狩りを繰り返すだけだ。




さてと。短くてすいません。
3rdキラの話を一本。
誰かよくわかんないんで、あんまり演出しませんが。
っていうか本編はレムの純情っぷりのが目に付きますやね。
もぉおおおっ、リュ―クどこ行ったんだよぅ!!
これぐらい純情なお前が書きたいよぅ。
(どうやら本編だけではなく自分の中からもリュ―君が行方不明らしい)
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