だれか教えてください
いつまで、この時間は赦されるのですか?
お題:日
正義に酬いて日々に口付けん
今日は小休止日。
そう呟いてその日、本当に「キラ」は休んでしまった。
日にちをずらして書いていた人間もいるから、まぁ大丈夫だと思うしね。
人の姿をした死神候補は、そんな事を言って笑う。
その部屋にいるのは「人間」で、珍しくごろごろとベットに寝転がりながら、時々傍らにいる死神に腕を伸ばす。
全くその見かけとは異なりながらも、まるで小動物をいとおしむ様な仕草だ。
死神も、素直に其れを答える。
ともすれば怪我をしそうな死神の首へと回される細い腕の柔らかさは酷く幼い行為を思わせ、寄せられた小さな花弁は確かめるように黒と白の気配の上を滑る。
性的なニュアンスは薄く、死神はこの行為を動物同士のじゃれあいのようなものだと理解し、自身も細く、柔い身体を確かめるように弄った。
行為の意味を正確に読み取ったその褒美のつもりもあるのだろうか。
相変わらず愛撫とは呼べない稚拙な行為で、綺麗な唇を笑みの形に歪め、異形の唇へと寄せる。
同じ人間であればその傍らに常に傍観者がいる事を知りながらも、男であっても女であっても、特に深い意味も持たずにそういう行為をずっと続けておきながら、こんな風に子どもじみた関わりをこの人間は死神には求める。
真面目だとか、そんなのはこの淋しいと言う顔を出来ないこの人間を知らない人間達の勝手な決め付けだと死神は知っている。
こういう幼い行為を赦されないと思い込んでいる。
それが、世間では「キラ」と呼ばれる彼の本性だ。
「ライト」
「ん?何、リュ―ク」
「寝るか」
「いいね」
短い言葉。
やはり子どもじみた言葉のやり取り。
裏に意味は一切なく、同じだけいとおしみが孕む。
ベッドの上でじゃれあって、促されるまま眠気を答える。
眠りを持たない死神すら、其れにつられる。
緩やかな日差しが部屋に満ち、影を落とす人間と影を持たない死神を緩く照らす。
穏やかな時間は刹那のものだと知っている。
何もしていない、このゆるゆると過ぎる時間。
それでも。
こんな時間も、面白いのだと死神は始めて知った。
でも同時に悟るのだ。
この人間の傍らだからこそ、今愉しいのだと。
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