DOOLY's DERAMING AND AWAKENING






夢を見た。

誰かが何かを作っていた。
無言で必死に、そして確実に。

「なにを」

無意識のうちにそう問いていた。
誰か、に。
その言葉を聞く耳があるのかも分からないまま。

「たいくつだから」

誰かはそう応えた。
とても退屈を潰しているとは思えない単調な口調で、今まさに投げやるような調子で。
聞いたものとは、微妙に異なる視点のまま。

「たいくつ?」
「だからつくる。たいくつせずにすむものを」

どこか歌うような口調で誰かは告げる。
相変わらずの単調さに節がかかり、その音は不可解で、不快で、そして、異様。

「それはたいくつをうばう?」

なぜそうと聞いたのか。
誰かは聞かれた言葉にくくくとのどの奥で笑ったようだった。
肯定も否定も、全てを飲み込み。

「それはこれしだいだ」

初めて色づいた誰かの感情は奇妙なゆがみ。
期待と不安と失望と祈りと。
全てをない交ぜにしたゆえの、曖昧。

「なにをさせるために?」
「しゅくふくと、ぜつぼうを」

とても答えとは思えない言葉が、誰かの元から音として発せられた。


目がさめる。
胡蝶のような疑問は湧かず、こちらが現実だと心は知っている。
何一つ、向こうに現実感はなかったから。

同じだけの重さで現実感というものを、定義づけられはしないのを知っていたけれど。


「何をつくっていたのだろう?」

疑問は音と成った。
興味と成った。

しかし、答えはなかった。

退屈を殺ぐ力を持つものは一つもない筈の世に産み落とされる、祝福と絶望の祈りが込められたなぞ多き「何か」。

この世界にあるとも限らない。
現の頃かもわからない。
あれはもう過ぎ去っていたかもしれないし、遥か先に用意されているのかもしれない。

それでも、それに逢うことができれば。


この退屈から、自らも抜け出すことができるだろうか?







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死神とも探偵とも「キラ」ともしれない。
人ともノートとも異形とも知れない。
曖昧ゆえに存在する、デスノートの世界は
誰が用意したものか。

人形はどれ?
操っているのはなに?
この物語を欲したのは・・・?
うぅ、なんか変な話。



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