そうだな、そうさな。
面白い。
おもしろいな。
奇怪だ
奇妙だ
されど面白い
あぁおもしろい








|||||幾つもの目 WORD:評判|||||









退屈に滅ぼされることを待つだけの世界だったはずだ。
されど其れを嫌った気まぐれな住人がした行動一つ。
其れが全てを変えた。

「はじめてみるな」
「あぁ。ノートそのものすらを利用する人間」
「食事にならぬ人ゆえかそれとも」
「狂喜の産物よ。みてみぃ、あの目」
「死神とて、もう少し穏やかな色をもちようとも」
「あの黒きリュークとやらがもたらした」
「あれも才と呼ぶのか」
「さて、運と偶然の産物か」
「いずれにしても偶然とて宿命」
「選んだのはどちらだったのか」
「さて、知りたいのは狂喜であろう」
「どちらがよりクルうてたか」
「どちらが?どれがであろう」
「そうさな。
あの世界、この地より見下ろしてこれほど狂喜満ちたうつし世はあらぬ」
「では聞いてゆこう同胞どもよ」
「誰がこの芝居で最も狂喜を歌う?」
「わしはあのノートを拾うた人の子が」
「私はそうさな、ノート自体を」
「吾が目はあの死神知らずなれど真名を名乗らぬ人の子を」
「妾はそうさな、あの無邪気な娘を」
「されば自分はかの白き同貌を」
「きりあらぬな」
「仕方あるまい。これほど長く愉快な茶番劇はそう見られぬ」
「感謝しようか黒き同種よ」
「・・・・・・・・お前らのためにやったんじゃない。
感謝もいらない。俺は」
「己の退屈を払拭するためと申すのだろう」
「それでよい」
「我ら得たのはそのおこぼれよ」
「ノート1冊しか持たぬこの身ではあの狂った世界に身を投じることも出来ん」
「白きものもまた、そのノートを得たのは偶然と聞く」
「偶然が重なり」
「そして必然となった」
「転がりだした物語は、我らを捕らえた」
「それだけのこと」
「知った退屈する生き物が」
「盗み見て其れを楽しんでいるだけのこと」
「哀れだな」
「そうといえるのはお前が運命を手に入れたものだから」
「ただ生きるだけ、存在の意味も知らず」
「楽しき芝居を続ける人を狩りてようやっと生きられる我等の身」
「運命を盗み見て娯楽となる」
「感謝している」
「おぉ、これを感謝という感情と教えたのは、主じゃ」
「俺は月のそばにいただけだ」
「その辺りも楽しみじゃ」
「人の子が死神が恋しいと泣きながら、その涙の意味すらわからぬと又泣いた記憶亡き頃」
「おぬしの苦渋もまた。我らには甘美」
「・・・・・・・・」
「さぁ第三幕の始まり」
「存分に見せてもらおうぞ」
「おおよ」
「退屈になれば処分が待っている」
「人の子は主にこそその選択を期待しているようだが」
「情を抱いたおぬしにそれができようか?」
「楽しみじゃ」
「たのしみやのぅ」
「せいぜい人の子をまもうてみぃ」
「してその果てに己の無力に絶望するも由」
「して穏やかな結末に喚起するも由」
「・・・・・・俺に言わせれば、お前たちの方が狂人だ」
「それもまた」
「われらがここにおる意味やも知れぬのぅ」
「・・・・・・・・・」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんなんだよ(汗
いや、なんとなく。
評判て言ったらやっぱり死神界の方が・・・てなわけで。
でもリュ月(譲れない

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