その石は。
1958年、ワシントンのスミソニアン博物館に、宝石商・ハリーウィンストンによって寄贈されるまでの数百年間、所有者達を次々と不幸にしていったとされる「呪いの石」、その代名詞と呼ばれていました。
実際所有者だったマリーアントワネットもルイ16世も、不幸ランキングではトップクラスです。
でも彼らがその石を身につけていた事は、殆どなかったといいます。
色々な宝石商も、不幸な死に方はしていらっしゃらないそうです。
実際唯一本当の意味で不安になった新聞王の息子、エドワード・B・マクリーンの夫人へ売り込むときに、「他人を不幸にするものが自分を幸せにする」という言葉を口にした彼女へと、カルティエ社のピエール・カルティエがもっともらしい<伝説>をでっち上げただけっていうお話。
作り話が現実を凌駕する。
それは実は、日常にあることなのです。








Bule Diamond Of The Crown CASE;04___












その日少年はいつものように「ページ」を閉鎖した後、新しいサーバーとの契約を行わなかった。

「?」

死神は首をかしげた。
少年はパソコンの前で少し俯いていて、思い切ったようにパソコンの終了フェイズに手をかける。

「どうした?」
「うん。もういいかなって思って」
「そうか」

死神はそれ以上何も聞いてこなかった。
少年も応えなかった。

「じゃぁ」
「うん?」
「ノートもいらないのか?」
「あー、うん。そうなるのかな」
「破棄するか?」
「契約を?」
「契約なんて存在していない。
あるのはただ、所有権だけ」
「あぁそうだね。
破棄したらどうなるの?」
「忘れる」

端的な答え。
この上ない現実。

「例えばお前が目の前で殺したあの男は、お前の中で目の前で突然死んだという認識になる。
殺した事は覚えていない。
自分が殺せた人間だなんて、欠片と思わない」

死神は事例を挙げる。

「どこかでみたかと思いながら、その人間が死んだことに対して特別には思わない。
それが本来の人間の世界だから」
「都合の悪いこと、全部忘れちゃうのか。
すごいね、それ。理想なのか、悪夢なのか。結論が僕には出せない」
「さぁ?どちらだろうか。俺にも出せない」
「不思議だね」
「あぁ。不思議だ」

「じゃぁもう少し持ってる。かまわない?」
「あぁ。かまわない。選ぶのは所有権のあるお前だけにある権利だ」

権利。
其れは行使しなくても認められるもの。

「義務は何一つない。
それがこのノートに、偶然性を求めるゲームの大前提」
「偶然か」
「なんだ?」
「君が僕の目のつくところにノートをおいたのは、偶然?」
「そうだ」
「そか」
「あぁ」

其れは何度も繰り返してきた応酬。
決して否定されない、現実。

「キラは?」
「あれも、偶然だと言ったはずだ」
「でも、キラは運命に変えた」
「・・・・・・・・」
「僕には出来ない。
それだけで、キラがすごいって分かるんだ」
「死神は哀れなんだがな」
「・・・・・・・・・今もそう思う?」

思う、と死神は即答した。
される質問がわかっていて、全て聞き終わる前に。

「君がそう定義づけるのなら、それでいいと思うけれど。
きっとそのリュ―クだっけ?結構本人は満足していると思うんだけどね」
「だから、哀れなんだ」

前は君、「笑い種」って言ってたくせに。
死神の何時の間にか変わった意見に対して少年は何も言わなかった。

口にして、通じる言葉とそうじゃない言葉があるということを。
よくよく知っていたから。

「最も自主的に人間界に降りてくるのって、珍しいんでしょ?死神としては」
「そうだな」
「そういう意味じゃ君も、結構笑い種になってると思うと思うけど?」
「・・・・・・・そうかもしれないな」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
完結話と言うことで。
一体どういう趣旨でこの話を書いたかといえば
「死神から見たリュ月」と其れを伝え聞いたキラになり損ねた少年・・・・かな?
個人的に満足していますが、同人サイトとしてはどうよと疑問。
いえ、今更中途半端なこのリュ月フレイバー外して
一般の方でもなんていう風には直せませんが。あははっ(乾笑
とりあえず以上、「BLUE DIAMOND OF THE CROWN」でした。
次はもうちょっとラブコメかきたい(酔っ払い発言
・・・・・・・・・今までの(あくまでデスノにおける)作風見てて
ラブコメがかけるとは思ってませんよ。
えぇ思ってませんとも(しくしく・・・・
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