03


竹林独特の、明るめの木漏れ日。
鄙びた、という表現を使いたくなるいい感じの平屋に海堂は内心、相手が物だとわかっていても詫びた。
もう過ごせないかもしれないから、と。
いや、たんなる愚痴だけれども。

「詳細をまとめて書類を作成する。
すまないが、フォローを頼んでいいか?」
「フォローってこの場合、邪魔しに来た相手の処分と生活的な?」
「あぁ」
「きっぱり言ったね」
「濁しても仕方あるまい」
「別に構いませんが、その作成した書類をどうするんですか?
ネットに上げるとかって方法で?」
「それもあるし、予定では専門家に預けるつもりだ」
「専門家、ですか?」
「あぁ。こいつを受け取った直後から何件か周っておいた。
一応、根回しはしてある」
「根回し・・・」
「どこに?巻き込まれたんだから、聞いてもいいでしょ」
「内調」
「・・・・・・・・・は?」

なんとなく、どれのことだかは分かったが、まさかの単語に海堂と不二はそろって顔を合わせた。
珍しい光景には反応せず、手塚は自分で言った言葉に納得するように一度頷いた。

「内閣調査室だ。
政治家相手なら、一番騒ぎやすかろう」
「そういうもんなんスか?」
「俺の中ではな」

よくわからないが、その名前を持っている以上、そうだろう。
なんていいい加減というか、アバウトというか。

「っていうか、よくそんなトコロに知り合いいたね」
「なに。お前らも知っている奴だぞ」
「そうなの?」

そんなご大層な知り合いは、果たしていただろうか、と首を傾げる二人に、手塚が言ったのは、成程知っている詐欺師の名前。

「っていうか、なんであいつが内閣に…」
「詐欺師だからだろう。
警察がドロボウに手口を聞いて防犯に役立てるのとなんらかわらんということだ。
まぁ俺も橘から聞くまで知らなかったが」

また妙なつながりが。

「橘って、警視庁の4課だよね?」
「だから2課につながりがないかと聞いたのが最初だ。
そしたら、2課はわからんがと紹介された」

へぇ、と他に返す言葉が出てこない。
まぁ、後が任せられることになっているのならそれでいいのだが。

「というわけで、よろしく頼む。海堂」
「了解しました」



「で、おさんどんまでやる必要あるのか?海堂」
「わかりませんが、引き受けてしまいましたから。
あぁ、乾先輩。買い物の時間を短縮させたいので、用意しておいて貰っていいスか?」
「あぁ。了解。
っていうか、追っかけてるヒトたち捕まえて背後語らせたほうが早くない?」
「至極同感なんですけれど、部長曰く、折角の心意気と情報を邪魔するものじゃない、と」
「そういうもんかね」
「そういうもんらしいですよ」



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というわけでラストが戦闘(まて


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