「英二」
「ふにゃ?」
「ちょっと、いこうか」
「今お出かけ中だと想うんだけど」
「うん、でも、ちょっと、さ」
「いーけど」

「とりあえず、英二のキャンディー食べた後の甘いキス、すきなんだけどさ」
「ほへ?」
「その流れでぎゅっ、ってされた途端、べきごきどきっ、ってのはちょっとね」
「あー」

・・・・・・・

「どうかな?英二」
「すごっく同感!」

というわけで、大石は俺にいくつか質問をした。
聞いたことのない街の名前は、大石も知らなかったけれど、流石おかーさん。
いこうと促して、そのまま駅に。
ぽかんとしてる俺を引っ張って、そのまま

駅員さんにルートを確認。
流石みんなのJR。
丁寧に教えてくれて、10分もしない内に俺たちは電車の人に。

「予定外の出費だにぇ」
「財布、大丈夫?」
「まぁ、思った以上に遠くみたいだけど。
どっちかっていうと、大石との冒険のが楽しみ?」
「ならよかった」

優しいけど、ちょっぴり怒ってる、不思議な表情。
いや、原因といったら、別問題なのかもしれないけど…

「1時間くらいだって」
「そっか」
「英二」
「ん?」
「寝ててもいいよ」
「やーだ」
「じゃぁ、寝てて?」
「にゃんでーっ」

せっかくおーいしと一緒にお出かけなのに。

「うん、だからかなー?」
「ふぇ?」

「英二、引っ付きすぎ」
「いつもと同じだよ」
「うん、だからかなぁ」
「ほぇー?」

歯切れがわるい、っていうか。
珍しく困った大石の顔。
なんだろ、なになに?

「なーに?」
「あのね、英二はそばにいてて欲しいんだけど」
「うん」
「あんまりひっつかれてるのも、ちょっと、ね」

あ。

「……公共機関」
「そゆこと」

さすがに恥ずかしいわけだ。
まぁ、んー、わからにゃいでもない。
目線を投げると、不思議そうな目線がいくつか。

「おやすみ」
「ん」

でも寝ちゃえば確かにおかしくないか。
この会話をしている段階であんまり意味は無いとわかっていても、俺は大石の提案を採用することにした。
まぁ皆さん目撃してるんだけどさ。そこはそれ。



「英二、乗り換えだよ」
「ふにゃ」

ホントに寝ちゃってたらしい。
乗り換え?

「うん、乗り換え。いこっか」
「うん」

地下鉄の通路を渡る。
微妙に遠い道も、壁に貼られたポスターやらで妙に新鮮に見える。

「英二」
「にゅー?」
「余所見、あぶないよ」
「えっへへ。ごめん」

起きそうな事件なんてその程度。
やっぱり魔法みたいな力なんてふつーは必要ないんだよ、うん。

「でも、大石があぶなくなったら、助けてあられるかも?」
「んー、でも普通の生活してれば、あぶなくなることってあんまりないんだよ?英二」
「ほみゅ」



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 別のシリーズでは全力で
 あぶなくなっているだけになんとも。
 いや、だが実力で切り替えしているだけに
 あぶなくはないのか…(マテ
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