00:崩壊都市






始まりは一人の青年だった、と記録されている。
彼は日常の中で突然倒れ、搬送先の病院で死亡が確認された。
彼は司法解剖に回され・・・ひとつの事実が明らかになる。
彼の身体からは心臓が失われていた。
勿論、取り出したような形・痕跡はなく。
解剖医はありえないことだと告げる。
そしてそれを受けた警察も、その事実をもてあまし、現実から目を背けた。

それが「被害拡大」の原因だと、そう批難する人間もいる。
同様の被害者が、後々続出したのである。

しかし、症例自体は多岐にわたった。
突然爪が消えた、というものもある。
毛根が一本分残らず、という報告もあった。
彼らは他に、なんの「異常」もなかったが、実際にそれを失った。
心の臓をはじめとする、内臓器の場合もあった。
勿論、箇所によっては死亡し、その場合は解剖されて始めてわかる。
つまりからだの一部が突然、前兆なしに文字通り『消失』するという、それだけが共通点だった。
年齢・職業・性別・食事。それらにボーダーラインは見られない。
騒ぎにならないはずもない事態だった。

被壊

そんな名をつけたのは、とあるワイドショーのコメンテイターだ。
そして名づけられたことで、その実体がなかった「現象」は人々の恐怖を一手に受けることになる。
被害が全て、主都市に集中していたとなれば、なおさら。
この街を、人間が見限るのにそう時間がかかることである筈もなく。

たちまち街からは、まともな神経の持ち主は消えてしまった。
原因を探ろうという意志すら、そこには生まれなかった。

人が消えると、それを待っていたかのように、異形たちがその狭い世界に闊歩するようになった。

気が付けば街は、人を完全に拒否していた。

いつしか静かな崩壊を受けた街は、皮肉をこめてこう呼ばれることになる。

東狂

危険を糧とする、厄介事中毒者たち、狂気の街だ、と。

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というOPを共通する、SS集です。
えぇ趣味ですがなにか?(開き直り)

それから原因は魔震じゃありませんのであしからず(をい
各CP編だったりリンク編だったり色々です。
ベースはタイトルの共通点から分析してください(え
キャラの立場たちはストーリー上で徐々に明かしていきますので〜
・・・・・・・・・・・・多分・・・(遠い目


01:神の代理人(コバ植編) 02:TJと依頼(拓弾編) 03:武器屋に子供(不壊三編)
04:瓦礫の街 05:思いと手紙 06:狂喜に花
07:思いの破片 08:危険と歓喜 09:墓守に名前
10:無言の真実 11:花見と望み 12:夜に灯火



































出会い編;謳わずの大樹
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