ネタページです。 ・・・・・・・こんなんばっか増えるなorz えー、実はですね、一部で盛り上がっている「ご近所物語」がいーなぁーとか 馬鹿正直に思ってしまいまして。 けどウチの面子の場合、 どうにもこうにもきれーでらうりーなラブコメになってくれる気はしない。 あぁ、そういう意味では東狂もご近所になるもんな、ウチの枠だと(血涙 と、なると・・・と色々こねくり回していたら、以下の展開になりました。 全編書くかどうかは不明。あくまでネタ。 と、いうわけで。 「木曜京都ミステリが好きです」 ・・・・・・で。 おみやさん組→ばけぎゃ 科捜研クラス→うえき 迷宮案内班→だんど ・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい(真顔 おっけ、という方は以下、詳しい設定。 因みに京都です。 あと近所に某社会犯罪学者とかいるけど気にするな!(超笑顔 ============== うえきクラス 小林:京都科捜研の腕も勘もトップクラスな暴走チーフ 植木:小林の部下。正義に熱い。生真面目だが天然 森 :科捜研事務。突っ込みお母さん。 他・佐野犬は捜査一課。ネロ、ヒデヨシは少年課。 鈴子ちゃんは監察医。元神が科捜研所長、他。 だんど班 赤野:東都新聞遊撃班所属問題新聞記者。 一見無気力だが、独自の目線で事件を紐解く。 青葉:赤野の後輩予定アルバイト。 お人よしキングのあだ名を持つ、トラブルメーカー 他・ラミアがキャップ。ゆかとか他面子も記者。 ばけぎゃ組 不壊:京都府警資料課長。元敏腕刑事だが、今は窓際 多聞:不壊の部下として配属された新米警官。熱血。 ※ただし、ばけぎゃ組のみ、諸展開が原作にからみます。 「きみどり」の分け木から生まれた「こみどり(をい)」他 三志郎には「妖逆門」の記憶があり、それは過去だという設定含む。 =========== で、皆そろって(それぞれメイン面子は)町屋調の下宿住まい。 +森ちゃん。 その本来のオーナーは不壊なんだけど、管理人はなぜか新庄先生(え 出会い編兼ねる事件モノ、ちなみに時事ものコネタ等のリンクも ================= 08年5月5日 編 08年コバセンBD+α編 08-09 年末(不壊三)年始(拓弾)編 09年バレンタイン編(3CP) report;00 side K 「うー・・・のみすぎた」 唸る、科捜研エース(ただし様々な意味での)に、事務の森ははん、と鼻を鳴らして笑った。 「やーね、コバセン。なにいってるの」 「あ?」 「年、よ」 「よし、森。表でろ」 がばり。へたれていた男は立ち上がり、森もまたにやり、と笑って立ち上がった。 「受けて立つわ」 かもーん。 しかし後から入ってきた人物がその流れにぐったりと声をかけた。 「立たないでください」 「お。ワンコ。どないしたん?」 「仕事です」 他の理由じゃここには来ませんよ、佐野君と違って。 別に怒っているわけではない。 どちらかというと、なんでここに入り浸っているんだろう?と疑問視している感じの言い分に、小林の為にお茶を入れていた植木が首をかしげる。 「佐野迎えにきたんじゃないのか?犬のオッサン」 「半分はそれもありますけど。実際、仕事ですし」 「で?」 「六条で火事です。死体も出てます」 「放火か」 お茶を受け取りながら、グダっていたはずの小林の目が光った。 その隣で、ほんの少しだけとがめるように植木が生真面目に口を尖らせる。 「それを調べるのが俺たちじゃないのか?コバセン」 「・・・・・・・そーだな」 「ただ監察医の鈴子さんの分析だと、その死体なんですが・・・」 犬丸の言葉に植木と小林はいよいよ持って外回り用の簡易調査キットを抱えて準備をすませた。 「ふむ。行くぞ、植木」 「おぅ」 「ほら、佐野君も」 「りょーかい、や」 そんな流れでばたばたと駆けていく男連中を見送って、森がのんきに声をあげた。 「いってらっしゃーい」 report 00 side;O 「・・・・・・・・なにやってんだ。にーちゃん」 多少のコトでは動じない自信はあった不壊だが、これには正直面食らった。 いつものように出勤してきたら、昨日配属されほやほやな自分の部下、多聞だったか・・・が、自分の大事な職場である資料課の部屋の隅で、文字通りシェラフ一枚( それも使い込まれている)に丸まって寝ていたのだから。 小突いたら、うーとかぁーとか曖昧な声をあげて、まだどこか幼い印象を持つ男が曖昧にもぞもぞと動く。 明らかに起きるつもりはなさそうだが。 「・・・・・・・こら」 「ぅ〜」 腹が立ったのでほっぺたを引っ張ってみた。 痛みはあるらしい。子供の顔は、むずがゆそうなしかめっ面になってみせ、やがてその目は綻ぶように開いていく。 焦点の合っていない琥珀の瞳が何度か瞬き、やがて不壊をはっきりと映し出した。 「あ、れ?センパイ」 そうと呼ばれるのがむずがゆくて、不壊は眉をひそめた。 「不壊でいい。先輩も先生もさんづけもいらねぇ」 それより、どーした。 寝転んでいるその顔に問いかけると、いや、それがさぁ、と部下はがばり、と身体を起こして拳を作った。 そのタイミングがあまりにも悪かった。 ばねのごとくいきなり起きた多聞と、顔を覗き込んでいた不壊の距離が一瞬だけ0になる。 「え?」 「っ」 もちろん、一瞬。 でも確かに触れたそれに、お互い一瞬絶句したが、気を取り直した不壊がで?と先を促した。 え、あ、うん。 慌てて状況がスルーされるのを受け入れながら、多聞は実は、と言葉を続けた。 とはいえ、大した内容でもない。 「・・・・・・・・・その、実は。俺の引越し先が、火事になっちゃって」 「あ?」 「寝るとこなくって…結局ここに」 あっははは。 って笑い事か?それは。 report;01 現場はさほど遠いところではなかった。 ついた途端、不快なにおいが鼻を突く。 「おー。みごとにまっくろこげやな」 「っつーか原作に伴ってきたんだけどさ、科捜研てこの状況じゃ本来はクビつっこまねぇと思うんだよな。ふつーなら火事現場としては消防署の方が調査先だろうし、死体は監察医の仕事だろ?なにやら発火装置のようなものがみられるとなったらそりゃ俺たちの管轄だけどそこまでまだわかんねぇしっ、ていうか、ふつーのかそーけんはこんなアクティブじゃねぇっての」 「コバセン。煩い」 「うわ、植木さんつめたっ」 「殺人なら、発火装置がある可能性は高いし。 それなら早い方がいいし」 「わーってるよ。ちょっとツッコミ入れたかっただけ」 ・・・・・・・・・・・ッさい。 とにもかくにも、調査ははじまるのだ。 report;02 「・・・・なんで資料課がここにいるんだ?」 「俺が知りたい」 すっかり観る影もなくなった(とはいえ不壊はみたことがないが)、辛うじてかつては「アパート」だったと想像できる消し炭の塊を前に、白衣を翻して他のメンバーに指示をしていた、不壊とは違う色彩の銀髪が振り返って問いかけた。 本人も正直本音だったのでそういうと、そのとなりでごめんなさい、と多聞が頭を下げた。 別に火事自体は彼が原因ではなく、状況だけを判断しようと来たのだが、どうやら不壊の想像とは異なり、事態はただの火事ではないようだった。 その証拠が、白衣と揃いのジャケット。 お節介集団としても名高い、科学捜査研究所のおでましである。 「放火か?」 「だけならこっちも総出でこねぇって」 「あ?」 「放火殺人」 不壊が白衣の男、科捜研の小林に聞くと相手は肩をすくめて苦く笑った。 「えぇ?!」 それを知らなかったのだろう。 ここに住む予定だった多聞が声をあげると、あぁもしかしておまえんとこの新人?と小林は首をかしげた。 そこでやっと多聞は「多聞三志郎」と名乗り、小林も自らを名乗り状況を説明しようとしたらしかったが、奥の方からコバセン、という声が掛かってあぁ、すまん、と踵を返した。 緑の髪、スタジャン姿の青年がなにか見つけたのかしきりに手を振っている辺りに走っていく。 相変わらずだな。そんなことを思いながらそれを見送っていた不壊のジャケットの裾を、ひっぱる気配があった。 多聞だ。 「えーと…ふ、え」 「あ?」 「事件、って・・・」 「さて?俺たちは資料課だからな。ま、隣が一課だから、もしかしたらなんかわかるかもしれねぇが」 「う・・・ん」 当然だが、気にしているようだった。 まぁ警察関係者じゃなくても、引っ越そうとした先で殺人事件なんて、職業がこの手の関係じゃなくても気にもなる。おそらく、収穫はなくとも一課から事情を聞かれることにもなるだろう。 ったく。 「おい、にーちゃん」 「え?」 「とりあえず、すむトコだが」 「あー。やっぱあそこ不味いか?」 「当たり前だ」 「そっか。でもおれ安月給だし」 「だから。提供してやる」 「え?」 どゆこと? report;03 呼ばれた小林は、植木にどうした?と目線を投げる。 「コバセン、これ」 「・・・・・ふ、ん」 なにかをみつけたらしい。 それを拾うではなく、当人を引っ張ってきて指を刺すと、小林も眉をひそめ、意味を悟った。 「どないしたん?」 「なに。ワンコ。死体のあった場所は?」 「えーと・・・あぁ、丁度佐野君の立っている辺りですね」 「をわっ」 言われた佐野が慌てて飛びのく。 今更のようだが、聞いた後では気持ちのいいものではない。ったく。 「不用意に立つな、佐野」 「ワイかて好きで立ったわけちゃうわ。で?」 「あ?」 「なんか掴んだ顔しとるで?」 気のせいやろか? 挑発的な若造の問いに、へっ、とより柄の悪い態度で男は肩をすくめる。 「まだわかんねぇよ。ただな」 「ただ?」 「けっこうややこしいことになりそーだぜ?この事件」 「・・・・・・げ」 「わりに、楽しそうですね、小林さん」 「きのせーだ」 そんな不謹慎な奴じゃないぜ?俺は。 report;04 「あれ?不壊さん、仕事いったん違いましたと?」 いわゆる町屋。 入り口は狭く、奥行きがずっとある京都独特の「家」に通された多聞はきょろきょろと周囲を見渡していると、京都のそれとは違う声がかかった。 自分よりは年が若いだろうか? それでも十代は終っているようだが、綺麗な子供の目をした青年が、首をかしげてこちらをみている。 「あぁ、新庄は?」 「せんせは夕飯の買出しに」 「そーか。赤野は仕事・・・じゃねぇよな?」 確か休みだっていってなかったか。 知らない名前が次々あがって向こうでは会話が成立しているが、多聞には全くわからない。 ただここが不壊と呼べと言った上司の家で、この青年もそこに住んでいるということ、他にも住人がいることはなんとなくわかった。 「えーと・・・その。拓さんは、先生の荷物持ちに借り出されて」 「へぇ?」 「ポーカーで負けた罰ゲームですと」 「アレにカードで勝てると思ったのか?」 「そこはそれで・・・ところで」 どちらさまですと? 首をかしげた青年に、昨日なったばかりの上司はあぁ、とあっさり言った。 なんとなく、やっと話が進んだ、と思ったのだが、続いた言葉は予想外だった。 だって、え?俺知らないんですけど? あたらしい店子だ、と。 それはそれは、当たり前に。 report;05 「あれ?小林のとこの車じゃねぇか」 「・・・おや、本当ですね」 「っつーことはこの辺で起きたのは火事か。 あいつらが出張るようなことになってるっつーことだな」 ふぅ。 荷物持ちで連れ出したはずの人が興味に目を輝かせ、にやりと笑う。 新庄は仕方がない人だとため息をついて肩をすくめる。 もっとも、勝手に調査には乗り出さないだろう。 彼の相棒は、彼の個人行動にふくれっつらになるし、それを目撃してしまう彼はいつだって情けない顔を晒してしまうのだから。 「いきますよ、赤野さん」 「あーはいはい」 わかってますよ、ご主人様。 想っても見ない言い方に、新庄はくすりと笑い、もう少し重い荷物を頼もうと頭の中で計算した。 report;06 仕事は終らなくても、詰めているからといって発見があるとは限らない。 調べるのに時間がかかるのも事実で、7時過ぎには疲れた顔を並べて植木と小林が先に帰っていた森に迎えられていた。 「あーつかれたー」 「おつかれさま。お茶入れてくるわね」 「お。さんきゅー」 がら。 当たり前のように植木と小林の部屋にいた森が立ち上がったタイミングで、想わぬ人物がノックもなしに来訪してきた。 「おぁ?」 「なんだ?赤野、ダンドー」 「なに。いい酒はいったんでな。のまねぇか?」 「酒の肴も作ってきたとよ。ご飯にも合う奴w」 「あ。からしれんこんだ。こっちは?ねぎ?」 「一文字ぐるぐる、いうんよ。ねぎゆでただけのだけど、酢味噌にあうんとよぅ」 「楽しみだ。いっぱいあるな」 にやり、と含みがあるようにしか見えない新聞記者組の年長と、興味に瞳を輝かせて腕を鳴らせたその恋人。 物騒な笑みで小林がそれを返す。 「っかし滅茶苦茶代償狙いだな、新聞記者」 「まさか。遅くまで働いたふつーの同居人に差し入れするぐらいの人間性はあらぁな。 そのついでに世間話代わりに仕事の話をしても、なんにもおかしくねぇだろ?」 「世間話ついでに新しい子の紹介も、と思って」 「新しい子?」 ダンドーがあくまでも「情報」はおまけといいたげに言葉を付け加えたが、植木が首を傾げる。 「もう部屋ないよな?ここ」 「うん。だから、不壊さんのとこに」 「・・・・・・・・・はい?」 不壊はこの町屋の一応主ではあるのだが、人と交わるのに興味がないというか、関心がないイメージも持っていたので同居といわれて植木と小林の二人は目を丸くする。 だが説明するよりも見たほうが早いと、ダンドーが彼を呼んだ。 「というわけで、新人」 ちょこん、と呼ばれて来たのは、見たことのある顔、とその傍らに当の家主。 「あ?資料課の新人」 「あれ?科捜研の・・・」 「よろしく」 「う、うん。よろし・・・く・・・」 あはは、と挨拶をしながらいう彼は、当の現場に「住む予定」だったという。 「っつーわけで、当事者だから、聞いてもおかしくないだろ?」 ・・・・・・・・・・って。 「相変わらず上からもの言う男だな、お前は」 「被害妄想だろう。 というわけで家主公認だ。話せ、小林」 「あーもぉ。飯と酒を楽しんだら、だ!」 「それもそーだな」 酒のいきおいという言い訳が、通るわけは本来ならないのだけれど。 report;07 三志郎はふと外に出た。 呼ばれた気がしたからだ。 その手のものを、彼はあまり勘違いだと思わない。 いつも、確信を持ってそれに答えていた。 実際その時も、彼は促されるまま庭を横切り、ここで一番大きいと想われる大樹の前に立っていた。 「・・・・・・・・・きみどり?」 懐かしい名が彼の咽喉を振るわせた。 ふぅわりと彼女が微笑んだ気がして・・・ そこに「その子」が立っていた。 「え?」 「はじめまして!」 夜の帳の中でも明瞭な笑顔で、彼女そっくりの、だが彼女よりもどこかおてんばめいた雰囲気な挨拶。 「はじめ、まして?」 「わたし、ずっと待ってたの。きっと来るからって、母様がいっていたから」 「母様・・?」 「"きみどり"かあさまが言ってたの。 ぜったい、ぜったい三志郎が来るから、それまで彼を護ってって!」 やっと逢えたと少女は三志郎に抱きついてきた。 まるで、木の葉であるかのような、重さのない軽さ。 新緑のにおい。 「きみどりの・・・、子?」 「そうっ!逢いたかったの。かあさまに私を気づかせてくれた、貴方に!」 「え・・・」 「さみしいってずっと想ってた母様は、自分がご神木として手折られた木たちが成長したことを知らなかった。 考えもつかなかった。 だから、娘である私たちの声が聞こえなかった。 あの時、箱庭のようなげぇむが生まれ変わる時まで」 「・・・・・・・ッ」 「気づいた母様は私たちに願いを託してくれたの。 その土地たちのそれぞれの妖を護ることや、思う事。 人を。子どもを想うこと。その中でも、私には・・・ "彼"を、預けてくだすった」 めまいがした。 それは。 「彼」が・・・あの「彼」であるという、つまりそういうことなのだろうか?と・・・ =============== |
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