「といくわけで。
 「天使をください」。珍しくナチュラルにBL漫画よね」
 「作者は「ほも漫画」っていってたけどな」
 「だってBLって単語自体なかったころだもの」
 「っていうか、コバセン"ぼーい"じゃないよな?」


CAST

 ほ た る=三志郎
   瀧  =不壊
   潮  =ダンドー
 人生オヤジ=拓さん
 医   者=コバ
 天然ちびこ=植木
 双   子=ロベルト・ロンドン
 つんでれ=森ちゃん
 包容力bP=鈴子ちゃん(え
 ハ ナ コ=ギグ 

  ※一部元公開と変更が加えられています





 「・・・・こころは常に永遠の17歳だ」
 「え、ちょっとやめてよ寒いから…
 というか、最初っから今回、ダンドーと三志郎なのようね、組み合わせ」
 「なんだよな…っつーか。俺たちがガイドでいいのか?」
 「まぁ、一番使い慣れてるってことで。
 ではダンドーが、
 元々のマスター(裏設定では新庄先生)が死んでしまったのが
 原因で目が見えなくなって、一人で旅していて、
 それで砂漠で呆けていたところから」
 「Σ分かりずらっ?!」


===========

日差しが柔らいだ。
なんだろう?と顔を上げる。
その視界は何一つ変わらないけれど。

「大丈夫か?えと・・・」

俺、三志郎っていうんだけど。
戸惑っている少猫(しょうねん)の声に自然と口元がほころび、随分誰からも呼ばれていなかった気がする「自分」の名前を彼は名乗った。

「ダンドー、とよ」
「ダンドー。怪我してる」
「ん?あぁ。岩場でね、切ったらしかと」
「らしい?」

不思議そうな声。
それはそうだ。自分のコトなのに他人のそれのように。
だけれど実際見えないのだから仕方が無い。

「俺は目の中に夜を飼っとるから・・・
なーんにも見えんとよ」
「夜・・・
あ、でもダンドー、夜は月が出れば明るいぞっ。
ダンドーの月はどこいったんだ?」

月。
子供の無邪気な声にふと、思い出す。
自分を照らしていてくれた「ひと」。
今はもう・・・

「天国に、いっちゃったとよ」

せんせい。
せめて貴方は、俺の変わりに綺麗なものを見ていますように。

何を言っていいのか戸惑ってる、そんな気配が不意に崩れた。

「不壊がくる!」

嬉しそうな声が突然上がる。

「ふえ?」
「俺よりでっかい猫!ダンドーをコバセンのとこにつれてってもらうんだっ」
「コバセン?」
「植にぃの大好きな人でお医者さんっ」

分からないといえばわからないのだけれど、子供はとても嬉しそうに、おそらくは自分の日常をいうものだから、自然と自分の口元は綻ぶ。
随分、久しぶりに。
笑い方なんて、まだ覚えていたんだ。

「待ち合わせしとったん?」
「してないぞ」
「あれ?でも・・・」
「でも来るんだ」

不壊だから、わかる!
無茶苦茶な理屈は、しかし数分後、実際に証明されることになる。


・・・・・・・・・・・


 「まんまねー。大丈夫なの?これ」
 「いいんじゃねぇの?で、次のシーンは?」
 「これはけっこう続きだな。
 怪我したダンドーを医者…まぁ俺んとこだな。
 そこにつれてきて・・・で、その後か。
 本来俺出番なしのくせに顔ださせてるんだよな」
 「拓セ・・・じゃないのか、この場合は。
 赤野さんのとこに住むことになった・・・あたりね」
 「このシーンがやりたくって、
 説明的展開全部スルーしたんだろ?作者」
 「まったくもってあいつららしいわな」


===============

「というわけでよろしくお願いします、えと、拓さん」
「ぅ」
安静にしていた方がいいから、という話なので、運ばれたベットの先でちょこん、と小さな頭が下がった。
ただ相手の反応が明らかに動揺をして、問いを投げる。
「え、と。まずかったと?
なんか皆そうよんどったから・・・」
「あ。ぅ、いや・・・」
やっぱり、なんだか動揺してる。
「拓、さん」
「ちょっ・・・そのっ」
「?」
「あぁあああもぉおおおっ」
唐突の絶叫と、何故か妙な圧迫感。
あれ?
「ふぇええ?」
「うわぁあああ」
「ってそれ俺の反応と違うんー?!」
どーゆーことー?!

「拓のおっさんどーしたんだ?」
「あー?そーか、植木にはわかんねぇよなぁ」
「?」
「そのわかんねぇとこもかわいいよなーww」
ぎゅぅ。
「むぅー、コバセンくるしー」

「あれにもまだ感性ってもんが残ってたんだなぁ」
「どーゆー意味だよぅ、不壊」
「なに、人生オヤジの座から転落したって所だ。
遅咲きの初恋は始末がわりぃぜー」
「意味がわかんねぇよー」
「そりゃぁ残念だねぇ?」

「・・・・・・あんたたちもね・・・」
「あいちゃん?どーしたんですの?」
「色ボケはやぁねー、って話」
「・・・はぁ?」

・・・・・・・・・・・・・・・・

 「っつーか、どこまでチキンなんだ、あの男」
 「いいんじゃない?原作ディフォなんだし」
 「それは"天使〜"なのか、
 "DANDOH!!"なのかで大分話が変わるんだが・・・」
 「まぁ、その辺は・・・」
 「で、次が?」
 「切り替えはやっ。えーと、ギグ=ハナコ話。
 一応迷いの森のお話がベースね」
 「これはばけぎゃサイド、ってことでいいのか?」
 「でもやっぱり出番ないはずのあんたがでてるのよねー」
 「・・・・・書き手に言えよ」
 「それにしても本当にこれ教科書ないとわかんねぇよな」


==============

一晩で、なぜかいきなり砂漠に森ができました。
あっけにとられていた皆に、旅をしていて、名前をどこかに落としてきてしまった金色の猫がのほほん、と言いました。

「この森は迷いの森と呼ばれていてな。
まぁ何かを探していると言う説もあるが・・」

正直なところよくわかっていない。
というか、研究者がいるのか、という疑問がわかっているのかいないのか、金の猫はきっぱりとそういいました。

「・・・・・・木が動くのか?」

わさわさと行進状態で?
不気味なイメージにその場にいた皆が引きましたが、その様子を悟ったのか、金色の猫はにやり、と奇妙な笑みを浮かべました。

「安心しろ。森ごと動く」
「安心できるかよ」

つっこみを入れたのは黒と銀の猫でした。
古い付き合いだったのでそれこそ遠慮はありません。

「っていうか砂漠でどーやって生きてくんだ・・・」
「まぁ安心しろ。
見てのとおり、おおむね平和だ」

呆れたのは緑の大人猫で、それにに対して、金の猫はのんきにその指をそちらにさしました。
優しい木漏れ日の中、ちいさなこどもたちは確かにおおむね平和に木々と遊んでいます。

「・・・・・どこにいった、くらいしすまねじめんと」

ぐったりと黒の猫が呟きましたが、その隣、人の中でも大分変わり者の、座り込んでなにやら調べていた医者が、立ち上がりました。
パンパンと手を叩きながら、あーと心配している大人の猫たちに声をかけます。
安心させるためというより、自分にも言い聞かせているようでもありました。

「まぁ、特に妙な成分があるわけでもなさそーだな」
「そうなのか?小林」
「今のところな」

実際、子供たちは楽しそうです。
わが意を得たり、といわんばかりに、金の猫が頷きました。

「何を言う。旅の途中何度も逢ったが、非常に人の良い森だぞ」
「人じゃねぇし」

緑の大人猫が思わずツッコミます。
昔なじみの黒い猫も、呆れたように彼を呼びました。

「っていうか、ギグ・・・」
「私はハナコだ」

黒の猫が呼んだのは、金の猫の本当の名前のはずでしたが、当の本人はきっぱりと、遊んでいる子供のひとりが名付けた名前を名乗りなおしました。
そこにいた大人たちはみんな猫も人も名前を覚えていたのですが、本人がそう名乗りなおしてしまっては何もいえません。

「名前を忘れたって聞いたときには冗談かと思ったんだがなぁ」
「まさか俺の兄ちゃんがてきとーについた名前をそのまま使うたぁな・・・馬鹿が」

いや、馬鹿っていうのはよくよくわかっているのですが。
大人猫のやり取りに、人間も肩をすくめ、揶揄をしてみせました。

「不壊のお手つきなのになぁ?」
「そうさな」

しかしそれは、どうやらご承知の様子です。
黒の猫のお手つきだと言うのははっきりしていましたから。
それでも改めて影をしょってはしまった金の猫は、ぼそぼそと奇怪なことを愚図っている様子です。

「ふふ・・・愛には障害がつきものなのさ・・・ガード下にラーメン屋がつきもののように・・・」

その様子に、遊んではいましたが、ちょっとだけ気になった双子の子猫たちがぼそぼそと呟きあいます。

「恥ずかしい男だな、ハナコは」
「全くだね、君の兄だよ、あれ」
「お前の兄でもあるだろ」

勿論、二人とも同じことなので、そろってどこかむなしい気持ちで終ってしまうだけなのですが。



・・・・・・・・・・

 「って、なんでまたいきなり童話調なのよ」
 「さて?まぁとりあえず、こっから向こうがボーナストラックだと?」
 「これがボーナスって、どういう茄子よ。
 ぶっちゃけお盆の丑と変わらないわよ」
 「そーくるかー」
 「っていうかボーナスは棒のついた茄子じゃないぞ?森」
 「んなこたぁわかってるわよ」

 「まぁ、そんなんで続きがあれだろ?
 南野せんてー作品DEAR+の連作シリーズから。
 位置的にはどの辺なんだ?」
 「んー。そういう意味じゃリリカル・リップ・ノイズ・・・のあと?」
 「でも植木が双子兄の方なんだから出番がある
 マーブルベリービーンズじゃねぇのか?」
 「んーでもキングダムまではいかないのよねー
 って本気で読んでる人じゃなきゃわからないわ、これ」
 「っていうかこの年でBL漫画の話題を教え子としなきゃ
 ならない俺に同情してくれ…まぁとりあえず、その辺か?」
 「ん、とキャスト表な。
   犬屋店主がプロゴルファーのおっさん
   そのなにげに後ろ向き従業員が三志郎
 「・・・・・・・同い年?」
 「その辺は無視して、まぁ三志郎はバイトってことらしいな。
 んで、某どMの入りびたり客にロンドンてひと」
 「うわぁあああ・・・」
 「完全に某子屋さんのところのロンドンだな、それは」
 「んで、続きいくぞ?
  タカトリの売り上げナンバーワンが俺で、
 そんでもって
  アイスクリーム屋のオーナー(立場)がコバセン
 「先生はやるの?」 
 「まぁディフォだからな・・・で、ダンドーが保育士てか」
 「おぅ。んで森がそっちの同僚だって」
 「っていうか、不壊はその流れだと宅配屋さん?
 ・・・・・・・どうするのよ、
 「あれは黒志郎に決定だって」
 「・・・・・・・・・・・・あ、哀れ・・・」
 「で、これが譲れないのだけど、って赤線ひっぱってるのが、
  自称豪農・・・で、焔斬のじーちゃん
 「・・・・・・・なににこだわってるのよ、あの馬鹿は・・・」
 「あと真綿とか僕君僕とかやりたいとかなんとか」
 「ぶっころせ、とりあえず」

 「とりあえず、その自称ゴーノーのじーちゃんのとこの話だって」
 「それではスタート」

============


「あ?兄ちゃんが」
「そ。無断欠勤。まぁうちの店でそれやってもあまり意味はねぇんだが・・・
バイオテクノロジーがなんだか、畑がどうとか」
「畑?」
「あぁ。奥多摩でもいったかな」
「いや・・・すまなかったな。迎えにいく」
「あ?心当たりがあるのか」
「あぁ。ここから歩いて20分あたりのところに一人、自称豪農のじじぃがいてな」
「なんだそりゃ」


「いるかー?焔斬のじじー」
「お?なんじゃ、もうお迎えか。つまらん」
「老い先短いじーさんの楽しみなんて興味はねぇよ。
兄ちゃんはいるかい?」
「奥の台所でしらたききっとる」
「・・・・・・しらたき?」
「お前も食っていくか?」
「なにを」


「焔斬のじーちゃーん。肉はー?」
「居間におるぞ、三志郎」
「居間?なんで肉が居間に・・・」

「・・・・・・・・・・ふ、え」
「よぉ」
「不壊が肉?」
「てめぇでいうのもあれだが、出汁しかとれねぇと思うけどなぁ?」
「だよなぁ」
「で、逃げた理由は聞かせてもらえるのか?」
「う・・・だから、その・・・」
「その?」

「すき焼き、食ってからにしねぇ?」
「・・・・・・・まぁいいけどな」



・・・・・・・・


「・・・・・・・・・・・ぼーなす?」
「棒の突いた茄子程度のもんだからな」
「あぁ、そっか・・・」




追加;一応不壊三続き?



「俺、すっごいわがままだぞ?」
「兄ちゃんなら別にいいぜ」
「・・・・・」

「ただの痴話げんかだと想ってたんじゃがのぉ・・・」
いや。痴話げんかといえばそうなんだけど、そーじゃなくて。
「まぁまぁ。じーちゃんほら」
「あ?」

「孫の顔w」
「はじめまして、黒志郎と呼ばれています」

「・・・・・・珠のようじゃな」
「だろーww」


・・・・・・・・・






徹太がさぁ、てったが子安なんだって初めて知ったの・・・
(真綿の王国ドラマCMキャスト)
ききてぇえええええ(ごろごろごろごろごろ
(因みに麦は山口さんで龍が置鮎さんて…ステキすぎ・・・
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