・・・GATE・・・



東京・青春台。
中国で言う「龍穴」。
地球のエネルギーが集中するある種の「扉」が存在している青春学園が舞台。

4月。
新入生を迎えた中等部。それはテニス部にも。
テクニック最強の生意気なルーキー・越前リョ―マ・・・
彼は何故か強面の部長や穏やかな副部長とも顔見知りらしく・・・?

・・・テニス部はテニス部なんだ・・・(←書き手のコメントじゃねぇ・・・)



全4Epi(注意・書きません)
SEASON・1 不二・手塚中心
        リョ―マ、青学へ入学。ゲートの説明。
        「参ったな。何時の間にか本気になるなんて思わなかった」
SEASON・2 大石・菊丸中心 
        千石君(多分術者)との会話。
        「天界の人と地界の人のカップル?めずらしーね」   
SEASON・3 乾・海堂中心
        契約から、本気への感情。正体という、フィルター。
        「あんたがあんたであること以外・・・何か意味があるのか?」
SEASON・4 桃城。・越前中心
        距離って、どのぐらいがベターなんだろう?
        「俺は多分、傍にいてやることしか出来ないかもしれないけれど」




天界所属者

手塚国光:青学の<フィールド>にある<ゲート>を守る任についている
       天界のグループ・リーダー。
       不二には敵対しながらも惹かれてしまう自分を持て余している
大石秀一郎:手塚の補佐として就任している見かけ一番らしい人物(笑)
        が、恋人は恋人なので・・(爆)多分平和主義者。頭に個人的、とつくけど.
越前リョ―マ:手塚の後任として入学してくることになるエリート。
         赴任前に一度だけ会った桃城がちょっと忘れられない様子(殴)
    


地界所属者

不二周助:ゲートを奪う名目で地界から来たが、本人はその気全くなし。
      多分貴族の出身。(人事)手塚に本気になりそうな自分を制してるって辺り。
菊丸英二:大石がこっちにきている、という事実だけで渡界したオンリーラブっこ。
      不二とは仲良し。マイペース全開。
乾 貞治:ゲートとは無関係。
       海堂と<契約>をするために口説いていた筈なのに・・・


人界所属者

桃城 武:ごく普通の中学生。テニス部所属。
      リョ―マは特別だけど、部長と?と思って感情控えていたり(外道)
      が、なんだか最近妙な事件が周囲に起こるし・・・
海堂 薫:同じくごく普通の中学生。目つき悪いけど(おい)
      乾さんはいい先輩としか見ていない筈。
      前世の方でなんかあったみたいです。(アバウト)
河村 隆:ごくごく普通の中学生。ラケットもつとヘンだけど。
      何も知らないが故の癒し系。皆に好かれてると思う・・・



他、氷帝が地界連中ばっかりだったり(この辺趣味)
山吹・聖ルドが能力者集団だったり(希望)
いろいろ。
(不二弟は観月とけーやくしたんでもいーなぁ)
スミレちゃんは人界の協力者。多分現状を楽しんでいる人かと。





ストーリーにはなんないんですけど。
思いついただけの部分エピソード。
つらつら増えるかも・・・読みにくくてごめんなさい。

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注:桃リョ仕様

「お前、俺の嫌いな匂いがするな」

「?」

「天使くせぇよ。テメェ」

覗き込まれた距離の跡部の目に、桃城はぞっとした。

まるで、氷のような、その目。

完璧に近いから、特に。

「殺してみようか」

「なっ」

何か、知らない戦慄が桃城の内側を襲う。

その感情の意味を恐怖だと知ったのは。

もっと後のことだった。




「桃先輩!」




頭が働かない内に聞きなれた声がしたと思ったら、なにか固いガラス同士がぶつかるような。

そんな音が桃城の見開いた目の前で弾けた。

小柄な体が自分と、跡部の間に割り入っている。

その向こうに見えるはずの男の姿の代わりに、見知らぬ独特な光が文字通り渦巻いていた。

「えちぜ・・・」

「協定では人界の所属者に手を出すのは禁忌じゃなかったの?」

いらただしげな声は彼らしからぬ色を帯びていた。

だが跡部は寧ろ不敵に口元を歪めるだけで、挑戦的だ。

「ヒトなんて、いくらでも増えるだろう?1人や2人、気にもしない」

「他の…人なら。こんなにいらただしくなかったかもね」

冷静な会話は確かな異能力のぶつかり合いの中で交わされる。

「へぇ。天界の生き物が、人界のそれに惚れてるって?」

「悪い?」

「悪くないさ」

不意に。力のぶつかり合いが終わった。

きれいなだけに性質の悪い笑顔、というのは・・・どうなんだろう?

そういやウチの部にもいたっけ。もっと多分性質が悪いけど。

桃城はぼんやり現実逃避に走りながら事を見送る。

跡部は顎で同じ制服の長身の男を促した。

さっきの展開には一切動じていないらしい人物は、やはり向こうの「同類」なのだろうか?

2人の姿が見えなくなってから、やっと小柄な体から力が抜けた。

「えちぜんっ」

「桃、先輩・・・」

息があがっている。

それでも「いつもの」笑みを浮かべようとしたリョ―マが痛くて。

桃城は触れた初めて気づいた汗だくの肩を柔らかく抱いた。

「テニスなら、負けないんだけどなぁ」

「・・・分かってるよ。分かったから、少し休め。

部活してきたんだろ?

疲れさせすぎたな。・・・悪かった。ありがとな、越前」

今更、自分が死を仄めかされたのだと気づいて、震えが来る。

「俺のせいっすよ」

「違うだろ?」

跡部とあったのは確かに偶然だろうし。

「・・・・なんで」

「お前のせいにして、気がすむと思うのか?

しねーよ、するわけねーよ」

「ばぁか」

これから、なに起こるかわかんないすよ?

「お前となら・・・かまわねぇよ」

ちょっと頼りなさ過ぎるか?

何も出来ない自分が悔しくて。

並べた言葉は皮肉めいていたけれど。

触れて重なった手の暖かさは、確かにそこに気持ちがあった。





思いつきで書いたってわりに妙な・・・
しかもなんか桃レギュラー落ち直後とリンク?
それにしても跡部様、激悪役です(笑)
ところでこの桃、知ってるみたいですね。正体。







注:乾海仕様

「先輩は、どうしていつも・・・」

「うん?」

「どうしていつも、俺のトレーニングメニュー作ったり・・・してくれるんすか?」

彼にとってはきっと、とても緊張が伴っただろう問いかけ。

乾はこれまでかな、と心の中で呟いて、下心があるから。と素直な事実を口にした。

「したごころっすか?」

問いてくる目線はコートの中で見せる戦意剥き出しのそれではなく、純粋な後輩としての好奇心を宿していた。

「そう。俺ね、海堂と契約したいんだ」

「は?」

だからなるべくそれらしく。

本音がそこにあるように。

「俺さ、所謂悪魔って言うの?別に思ってるような類じゃないよ?表現するならそれが一番近いだけ。

人とは違う生態系の存在で、海堂狙いでこっちに来たわけ。分かる?」

「わ、わかんないっすよ。わかるわけねぇ」

うん。そうだろうね。普通に考えて。

混乱した目線まで可愛いと思ってしまうのは重症かもしれないとか思いながら、事実だからと言葉を並べる。

「俺たちが・・・この際白状しちゃうけど不二と菊丸も、ね・・・元々存在しているのは<地界>って言う場所。

で、俺の仕事は人の願いをかなえながら堕落させていくこと。

言い方選ぶと甘やかし倒して腑抜けにさせる。分かる?」

「…なんの、ためにっすか?」

ちゃんと聞いてくれるとは予想外。

でも実際、信用してくれてるのかは別問題だろうけど。

「天界が嫌いだから」

何せ実際、こんな理由だしね。

「は?」

「だからさ。気に食わない連中が大手振って世界支配してる気取りならむかつくでしょ?」

「でしょ、って・・・」

あ、頭かかえたね。無理もないか。確率としては・・・

「でも、先輩」

「はい?」

「・・・俺、堕落してないっすよね」

「こっちが困るぐらい健康的だね」

「メニュー作ってんのはあんただろ」

「ま、そうなんだけどね。でもほっといても海堂、潰れそうだし」

指先でペンを回しながら、ちょっと笑うと不快だったのか睨む目線がちょっと痛い。

「・・・なんすか、それ」

「だって俺の出したメニューより、オーバーワークでしょ?格段に」

「ぐ」

みてれば分かるよ。ちゃんと計算してやってるんだから。

「だから。このままじゃ海堂、その気がなくても潰れるからね。

だから俺としては契約しがいがないって言うか」

「悪かったすね」

「悪くはないさ。でも、ちょっと心配なのは事実」

「言ってることに矛盾を感じるんすけど」

「惚れちゃったからね」

ただ、真っ直ぐすぎる君に。

君の、強さに。

熱、あるんじゃないんすか?なんて聞かれたけど。

こんな心地いい熱なら大歓迎なんだよ、海堂。なんて。

口にはしなかったけれど笑ってみせたらどう捕らえたのか馬鹿って一言言われた。
そのうちの意味、ほんの少しだけ甘い色をして聞こえたのは、俺の希望だけだろうか?
それ、とも。




なんだろう・・・?これ・・・・
ごく普通に乾海って感じがする・・・(全くな)






(また)乾海仕様・前世系。

「ねぇ、貞治」

「・・・何?」

もう、喋るなとは言わなかった。

せめてこの、燃え尽きようとしている、この人の言葉を、覚えられるだけ覚えておこうと。

まだ、確かにその熱を憶えておこうと。


「逆になっちゃたね」

「?」

「いつもいつも、私が帰りを待っている方だったのにね」

いつも、そう。

迎えてくれるのは、温かい手料理と笑顔。

乾の、もっとも愛した人の存在を示す、一番大きなもの。


「でも、貴方は待たないで・・・」

「約束、出来ないな」

「大丈夫」



 貴方の時間は、流れるから。これからも。



そんなはっきりした言葉だったのに。

どうして。

そんなはっきりとした笑顔のまま。

どうして。



「っ・・・カオル!」



もう、笑わない。

怒らないし

キスをしても、てれない。


名前も呼んでくれない・・・!





「つらい?」

いつの間に、とか。

誰だ、とか。

不思議と何の疑問もなかった。

突然のその声は、そういう類の感情を知るべきだろうに。



「人の転生ってね、本当にばらばらじゃん?明日しちゃうかも知れないし、1000年後かもしれない。」

「悪魔に、食われるってこともあるんだっけ?」

「うん。でもそれは契約した場合だけだしょ?」

むやみやたらには食べないよ。

知っているでしょう?


乾は背後の言葉に耳を傾けた。


自らを魔と告げたようなものの言葉に、何を期待しているのか良くわからないまま。



「ね、その人の転生、待つんでしょう?」

「再会したと思ったら魂食われる、じゃ意味はないんだけどな」

「なら乾が・・・転生したその人と契約すればいいじゃん」



「え?」



「思い出しなよ、乾。君はこの人に恋をして、魔である自身を封じてまで人として生きた。
でも・・・人である以上、失う日は絶対に来るんだ」


「英二・・・」


やっと、声の主を知っていることを思い出す。

そして、己の本性すら知るのだ。


失うぐらいなら、総て奪ってしまえばいいと。


「どうする?」

「契約してもらえるかな?」

「その辺は乾の腕の見せ所しょ?」

「ごもっとも」


しばし、お別れだね。

でも



今度は絶対に逃がさないから・・・




こ、こんな裏設定が?!(おい)
かおっちゃん(前世)は性別不詳っぽくあげてみました。
でもなんか女の子っぽいなー。
不二が出張るので菊にしてみました。
菊は気持ちに正直な存在の象徴みたいな書きかたしてますし。




大菊仕様。なんか逆に普通っぽい。


「おおいしぃ!」

少し甘えて、でも見つけることが出来たことを全開で幸せだと叫んでいるような。

少年の声は街のざわめきに欠片を残し、何人かの人間はこのいとおしそうな声の向けられる幸運な人物に無意識の嫉妬を向けた。

「やぁ、英二」

応じた人物もまた、その幸運を自覚しているのか柔らかい声で人の良さそうな笑顔を浮かべる。

「時間通りだね、珍しい」

抱きついてきた体を上手に抱きとめて告げる大石に、英二と呼ばれた少年は小さくむくれて見せて「1時間前にはきてたもん!」と喚いた。

一時間前?

らしくないほどの主張に、大石の目が丸くなる。その意外な反応に満足したのか、菊丸はにまりと笑った。

「だっておーいしとのすっごくひさしぶりのデートにゃんだよ?部活の時間に合わせるよか、断然早起きしちゃった」

すっごく楽しみだったんだから。

遅刻魔としても有名な少年のあからさまの告白に、ますます大石の頬の朱色が濃くなる。

「で、何をしていたの?英二は」

「いろいろ。面白そうなお店捜したりとか、鴉とか猫とかから、美味しいお店聞いたりとか」

・・・・・・・・

彼の「能力」からすれば、闇に殉じる獣との対話は容易く、また人のような偽りは殆ど無いだろう。

充分信用できる話だ。

難点を上げるなら、コストまではきっと「彼等」の知るところではない、というところか。

財布の中身を思いながら、大石は小さく息をついた。


魔種との交流で必要経費が降り立っていう話は聞かないなぁ。

しかもこれ、ふつーにデートだし。

一応奢ることを前提にしている辺り、大石もかなり毒されているのかもしれないけれど。



「GATE」である意味はないですね、これ。
ただのバカップル・・・
あははははは。




乾海。微シリアス。

「・・・先輩!」

電話越しの声を彼だと認識して、乾は少し意外だと思った。
人を確かめないこんな不用意な電話をするタイプではないと思っていなのに。

そんな思想が役に立たないものであるということを示す言葉は、すぐそこに待っていた。

「どうした?海堂」

「助けて!」

「え?」


「はすえを・・・弟を助けてください、先輩!」


乾の部屋の扉が珍しく乱暴に開かれるのを見て、夕食を準備していた菊丸は大きな目をさらに大きく、丸くした。

思いがけなく必死をみせる同期は、足早にダイニングを横切り、そのまま玄関に向かう。

「もうご飯だよぉ、乾」

「一応、取っといてくれ」

「にゃぁ」

結局は食べない気も一瞬したが、それだけいって玄関をでる。

「能力」を使えば「移動」など乾にとってはさした浪費ではなかったが、何となく、走る事が正解だと思った。

途中不二と手塚の2人にすれ違い、声をかけられた気もしたが、気にもとめない。

気にしている暇など、どこにもないまま、息を弾ませて目的地である、救急病院に向かう。


「葉末が、事故にあって・・・それで・・・」


要領を得ないけれど、何となく解る、言葉の並び。
皆まで言わさず駆け出したのは…乾にとっては、珍しいことなのに。



「海堂!」

「先輩・・・」

手術中、のランプがじんわりと光を放ち、薄暗い廊下を照らし上げている。

その中で長椅子に座って震えていた海堂は、乾の姿を認めて崩れそうな表情をみせる。

縋り付くというらしくないリアクションに眼鏡の奥で驚きを飲み込んでいた乾の耳に、思っても見ない言葉が届く。

「先輩なら、葉末、助けられるんすよね?」

「海堂・・・?」

その問いが何を目的にしているのか、わからない乾ではない。

しかし。


「助けてください。」

「ねぇ、海堂。言ってる事、解るの?俺と契約しなくても、葉末君、助かるかもしれないんだよ?」

「っ・・・でも、半身不随は、免れないって・・・
それで頑張ってる人も、勿論いるけどっ・・・でも・・・」

助かる、方法がそこにあるのなら。

「弟のために?」

自分を犠牲にするってことなんだよ?

電話を受けたときから、予想していなかったわけではないのだけれど。

彼は、優しい人だから。

解っていた筈だ。

今更確認しても、彼の決めたことは変わらないと。

「・・・魂持ってくのって、一応俺が死ぬときっすよね」

「・・・うん」

「だから、死ぬまで・・・俺が逃げないように、見張っててくれるんでしょう?」

その言葉をうまく飲み込めなくて、乾は言葉を失う。

やっと理解できて、彼を見たら。

本当に触れるだけのキスをされた。

「え・・・?」

「俺、さいていっすね」

「海堂?」

「葉末が事故で、助からないかもって聞いて・・・
一番最初に先輩の顔が浮かんだ。
これで、先輩と。
一緒にいる、理由が出来るって・・・」

そう告げた海堂は。

今にも泣きそうに表情を歪めた。



どんな話だ、と心の中で突っ込みながら。
とりあえず、すまん。葉末。
それよかなんか一緒に住んでるらしいですよ?
そっちの設定の方が驚いていたり、自分。
天界連中も一緒なのかなぁ・・・?謎。






・・・・えーっと。ちょっちアダルティ。


「いぬいー!ごはぁあん!」

大声と一緒に飛び込んだ菊丸の声は直後に硬直した。

流石の彼も、不味いと思う状況に直面している。

「うにゃぁにゃぁああ〜。ごめん、かおっちゃん」

「・・・・・俺には謝らんのか?」

誰が乾に謝るかー!

喚きながら扉を閉ざして、逃げる。

ばたばたと音を立てて廊下を走っていく音を聞きながら、乾は硬直している海堂の顔を覗き込んだ。

「へいき?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えぇっと・・・」

薄暗い部屋に浮かび上がる肢体は状況を理解するのと同時に朱に染まった。

「それにしても、英二の奴もノック位してくれればいいのに」

「あ、えっと・・・えぇっとぉ・・・」

パニックで日本語らしいものが出てこない海堂に、乾は触れるかどうかのかすかなキスを落とす。

「せんぱっ」

「大丈夫大丈夫」

一度止めた愛撫を再び再開しながら、乾は無責任に笑いかける。

「海堂」

「・・・・・・・ぁ・・・」

再び降る愛撫の甘さに悲鳴を上げ様に、乾の熱が呷られる。

アイシテル、なんて今更いえない。

それでも。

思いのたけで彼を狂わさせることが、心地好くて。


あだるてぃいいいい〜
・・・・・・・・・・・・か?
菊は流石にこういうときは悪いと思うので。
何故かって自分が邪魔されたらムカツクから(笑)

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