・・・・・・何時かの青空・・・・・・
現世名(前世共通) | キャラ設定 | 能力(前・現共通) | 前世キャラ設定 |
手塚国光 | 云わずと知れた青学テニス部部長。 記憶は無。 酒が好きだったりするのは完全に俺の趣味。 |
絶対支配能力 (カリスマ) (言葉で相手を有無言わさず支配する) |
王家の血を引くものの、謀略により幽閉。 能力のせいか力による支配を善しとせず、それ故に厄介者扱いされている。 |
不二周助 | 青学の天災、もとい天才。 記憶有。 多分この人いなかったらこの話は思いついていない。そういうミステリーな男。 |
邪眼 (イーブルアイ) 他 (支配・傀儡等。強力な催眠術系) |
暗殺ギルドのトップ。 此方では女性で。 表職は一応娼婦だが、立場的には太夫みたいなもん(客が選べる偉い立場)で。 手塚(前世)との間には一度子どもも出来たり。 |
大石秀一郎 | 青学の良心。そして母なテニス部副部長。 記憶無。 黒いか白いかは不明。 |
治癒系能力(ヒーラー) (身体回復・毒等の治療) |
暗殺ギルドに協力している医者。 王政に対して敵意すら持つ。手塚(前世)とは学友。 貧民街の人間も率先して治療に当たる。 |
菊丸英二 | 青学のムードメーカー担当。 記憶有。 大石大好き光線常に全開。 |
獣使い(ビーストマスター) (支配というよりも交流 信頼関係の形成) |
貧民街に住む情報屋の少年。 大石(前世)に命を助けられてから彼を慕い、自分のことは省みない彼の世話を焼くようになる。 ・・・って、押しかけ女房?! |
乾 貞治 | 青学のデータマスター。 記憶無。 能力を上手くコントロールでき無い為の、眼鏡着用設定。 記憶無い分混乱しそう・・・ |
今見・過去見・先見(スライドアイズ) (時間を超えた視界を持つ。) |
学者、というよりも占軍師。占いも含めた様々なデータから戦やその年の豊作・吉凶を判断する立場だが、王政にも教会の政治介入にも批判的。 海堂(前世)とは孤児院からの付き合い。 |
河村 隆 | 青学の癒し系。 記憶無。 良い人故に天然。 |
防護壁能力者(ガーディアン) (無意識・意識的に様々な種類の「壁」を組み立てられる) |
王室調査部所属。今でいう警察・・・よりも岡引とかに近いかもしんない。 なので取っ組み合いも多く、大石(前世)の診療所常連。 一応貴族(えぇ?)出身だが、貧民街に対して、抵抗が無い。 |
海堂 薫 | 青学セクシー担当(俺視点) 記憶有。 乾の混乱を、如何にかしてあげたいと思うのだけれど・・・そうか。また乙女か。 |
大地感応者(グランド・チャネラー) (大地に属する物・精霊を操ることが出来る) |
旅の冒険者。タガ―メインの接近戦が得意。 桃城とコンビを組んで不二(前世)から受けた「暗殺」の依頼に応えて各地を回っている。 王都に帰ってくるたびに乾に会いにいくあたり、乙女・・・ |
桃城 武 | 青学お天気担当。 記憶無。 案外人間関係渡るのが上手いと思う。 真っ直ぐで天然のリーダーシップ系。多分。 |
念動力(PK) (云わずと知れた王道能力。 多分普通の生活じゃぁ一番役に立つことだろう) |
暗殺ギルド所属で海堂(前世)の相方。 ただし冒険者というよりも旅の名目は大道芸。 そう。ナイフ投げ。遠距離後方支援型。でも拳好きだろうなぁ。 リョ―マ(前世)を捜すのが旅の目的。 |
越前リョ―マ | 青学小生意気担当。 記憶有。 さり気に桃への恋心を抑えている系で。 でも前世の記憶の「罪」に気持ち不安。 |
無効化(アンチ・パワーズ) (特殊能力の完全無効化能力) |
王都最大の教会に所属する巫女。女の子です。 桃の地元の幼馴染だったが、能力故に強制的に巫女として放り込まれる。 薬で人格が壊され、多分かなり痛いキャラに・・・ ごめん。王子・・・ |
0;Long Long Ago 昔。塚不二で。
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前提展開
水飲み場で不用意に乾にぶつかってしまった越前。
慌てて謝ろうとした時、ふとあのぶ厚い眼鏡が地面に落ちているのに気づく。
興味本位に素顔を覗こうとした時、もう一つ向こうの水道を使っていた海堂が慌てた声で彼を止めようとしたが間に合わず・・・
「まずッ・・・」
「先輩!」
不用意に外れた眼鏡の向こうの目に、越前は記憶をフラッシュバックさせて反射的に海堂を見た。
確かに頷かれたことに自分の記憶が間違っていないことを知らされて、咽喉の奥が震えるのがわかった。
はっきりとした記憶は無いが、薬漬けだった「あの頃」に記憶がある。
過去から未来まで。時間を超えて総てを見通すスライド・アイをもつ学者。何度かあったはずだ。
しかしかつての記憶が無いといっていたから、見かけはともかく現実的にまだ幼い神経なら、そのコントロールされていない情報量は気が狂ってしまいそうになっても仕方が無いのかもしれない。
目を瞑って頭を抱えている乾は呼吸をすることだけで必死になっているようで、流石に心配になる。
「乾先輩。大丈夫ですから・・・越前。不二先輩を呼んで来い」
「へ?何で・・・」
「いーから。あの人が一番手っ取り早いんだよっ」
海堂の口調も少し苛立っているようで、普段だったら反論の一つもするところだったが、越前はそれに従った。
水飲み場には海堂と乾だけになった。
眼鏡を拾って、乾に渡すと、彼もなれた仕草でかけなおし、一息ついたようだった。
「・・・・・・先輩・・・大丈夫ですか?」
「ん・・・初めて越前<見た>から、ちょっと情報量に吃驚しただけ。凄い奴だったね」
「そうっすか」
傍から聞いていれば不可解な会話はしかし、彼ら2人にしてみれば当たり前の気配を帯びていた。
「ねぇ、いつも思ってたんだけどさぁ」
「はぁ」
「最初っから俺のこれ、海堂は当たり前に受け入れてくれていたよね」
なんで?
確かに人の過去や未来が見える、という人間はそうはいないし、いたところでも、話した時点で信じてもらえないのが殆どの現実である。
何せ乾自身、コントロールできず、こうやって分厚い眼鏡で「押さえ込んでいる」のが現状だったからだ。
海堂は彼にしては珍しく苦笑いを零し、その「何度目か」わからない質問に答えた。
「あなたが俺に嘘をついたことなんて、一度も無いからですよ」
「・・・・・・・・・・かいどう?」
言葉の曖昧さは何度目かも分からない疑問の視線を受けるきっかけにしかならない。
それでも。
忘れてしまうのだから・・・少しは素直になれる、時間。
「ずっと前から、あなたの言葉に嘘は無かったから」
・・・・・・・・・・何時か、また逢おうな
「はぁい。告白タイムはその辺でしゅーりょ―」
「不二?」
「・・・・・・」
「はい、乾。ちょっと僕の眼見てくれる?」
笑顔の乱入者は傍若無人にそう云って殆ど無理矢理乾の目線と自分のそれを重ねた。
沈黙が訪れる。
不意に重力に囚われた体がストン、と土の上に膝をつき、まるで生気でも奪われたようだ。
「不二先輩、何やったんすか?」
彼と一緒に戻ってきて見物人になっていた越前が首をかしげた。
「今<見た>こと忘れてもらったんだ。全部じゃなくて、曖昧に、って感じで。
乾のデータ整理能力は洒落にならないからね。
昔の僕たちを見た君の記憶、なんて疑問に思われたら厄介だから」
乾には、能力の自覚はあっても「よく憶えていない」程度の認識にしてもらっているんだ。
邪眼(イーブル・アイ)と呼ばれる特殊な目を持ち、尚且つ使いこなしているからこそ。
その笑顔で告げられるのが不二周助、というわけか。
越前は昔からのこの人はこういう風に危ないんだよな、としみじみ思いながら納得したことにした。
「ついでに、海堂先輩の告白も?」
「だって本人の希望だもん」
「・・・・・・・・・・いーじゃねえかよ。ガラじゃねぇんだ」
「そんなもんすかね?」
それにしても。
「海堂先輩、乾先輩の素顔に惚れたクチ?」
「・・・・・・・うるせぇぞ。」
「顔赤いよ、海堂」
「だから。煩いっての・・・」
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