PREMIAM DROP
基本の方はあくまでも青学テニス部(男子)。 二重生活のメインは海堂君。 不二の依頼で動く、怪盗さんです。 そんでもって不二子はギルドのマスター。 そんでもって桃が情報屋やっています。 あっはははは、大好きだ。(←駄目人間) 物語はとある仕事帰りから。 桃のミスでトラップにかかり、最後の最後で手負いとなる海堂。 軽いキズだったが、睡眠薬を塗り込められたそれに確実に意識を奪われていく。殆ど本能で彼が身を隠したのは、「彼」と過ごす時間の最も長い公園だった。 一方乾サイド。上手く寝付けず散歩がてら公園へ向かう乾。 そこで一瞬したいかとも思わされる後輩の姿を見つける。 部屋に連れてきた(担いできた?)海堂を手当てし、そのキズの異質さに驚く。 そんでもって化膿止めと解熱剤を飲ませる 為に役得させてみたり(同人魂)。 って、乾さん、あんた闇医者もありか。 んで、そこでなる携帯。音じゃないやな、振動。 出た乾の耳には、聞きなれた声の意外な謝罪。 「何で桃が謝るんだ?」 「んぎゃぁ、なんで乾先輩が」(←桃、失礼だよ、あんた) んで、バレタので不二子から説明。 狙うのは<奪われたもの>だけ。一応プライドがあるからね。 窓口となるHP「F ANGELS」 「堕天使?なんか捻りなさすぎて全然見当がつかなかったな」 「うっさいよ」 まぁ、そんなこんなで乾さん参戦。だって折角だし(意味不明) んで、後半戦では王子がライバルとして(注・乾海です)登場。 王子も盗む人。 「どちらが上か、決めましょうよ」 「はぁ?」 「桃先輩をかけて」 「はぁああああ??」 ごめんなさい。変な設定してますね・・・ |
海堂 乾 不二 手塚 大石 菊丸 河村 桃 王子 氷帝 立海 不動 山吹 |
一体なんで不二子に手を貸すようになったのかは不明。 但し自分の意志で怪盗(何度書いてもこそばゆい言葉だ)<黒い羽>に。 なんで黒い羽かって、堕天使(=ふじこ)の「使い」だから。 乾さんが好きなのかどうか、まだ自分では良くわかっていない感じで。 海堂に惚れている自覚はあるので彼の為なら犯罪もいとわない問題発想人間。 医者並の医学知識とプログラマー並のパソコン知識を有する。 えーっと。家業を継いでいるだけです。(おい) 人のために出来ることをしろ、というのでこれ。 誰一人として間違っていることを突っ込んでくれなかったらしい(寧ろ同情)。 元来の不二の相方で海堂の先代に当たる。 肘の怪我で引退したらしいですよ?(かなり間違った設定なのはわかっています) 結構やっばい人かもしんない。善悪があんま判断できない人。 ごく普通立場で。一応知ってるのも犯罪だけど。 知らないわけではないけど傍観者。 それなりに、彼らの正義を理解しているわけで。 案外しっかりした情報屋。でも時折のポカミスはご愛嬌。 なぁんでか不二子に協力。案外パソコン強いかも。 南次郎から2代目の怪盗DRIVE。 ネーミングセンスは不問でお願いします。 なぜか桃がお気に。何でだろう・・・?(ひでぇ) 世にも珍しく、こっちの方が探偵組。 しゃしゃり出る可能性は結構高いかもしんない。・・・テニスしろよ。 何故か暗殺者集団。 だって氷帝より似合いそうだから・・・(←それだけ) えーっと、桃を手伝ってくれる情報収集チーム。 不動峰は稼がないとやっていけないと思うから・・・(間違いなく間違っています) 届け屋。どんどんGET BA○KERSになってくな、設定・・・でも似合いそうだから。 特にきよ。 |
恒例の頼まれてもいない妄想いきます。
「一体、どこにいってきたって言うんだ?」
先程手当てした傷口の「凶器」は既に見つけてある。
海堂の上着のポケットに入っていたから。
「抉った」様があからさまなそれは、一体何を取り出すために自らを深くキズづけたのか。
考えていた乾を咎めるように、ベッドを占領した海堂が小さくうめいた。
熱を孕んだ頬が紅潮している。息も浅く、喘いでいるようにも見える。
「参ったな・・・」
好きだと自覚した相手に、こういう姿を見せられるのは理性を試されている感じだ。
勿論、被害妄想と変わらないが。
「解熱剤があったな。それに化膿止め・・・」
だが意識のない相手に薬を飲ませるのは厄介だ。
「にがい」それは本能的に吐いてしまうことだってある。
「・・・・・・・となると」
それを自分の言い訳にするのは、本当はどうかと思うのだけれど。
「呑んでおくのに、越したことはないから、な」
意識のない後輩に言い訳して、乾は自分の口の中に薬と水を含んだ。
「・・・・・・・・・・」
口付けではなく、これは人助けだから。
突然の水分に海堂の本能が咽喉を鳴らす。
熱を孕んだ唇を触れるだけでも酷く甘さを感じるのは、我侭だろう。きっと。
「海堂・・・」
呟いた言葉が、届くとは思っていなかったけれど・・・
「いつか。答えてくれよな?」
その為には、なんだってしてやるから。
お前の為に。
「何か用か?」
「海堂先輩。勝負しましょう」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
「桃先輩をかけて」
「はぁああああ?」
一体何を言われているのか全く理解できなかった海堂は盛大に声を上げた。
それをからかわれていると感じたのか、王子様の目は妙に真剣だ。
「ターゲットは先輩たちの主義があるから、そっちに合わせるっす。
手に入れたものも俺がかってもちゃんと<持ち主>にかえすし」
「・・・・・・・・・・・・・・いや、だから勝負なんて言われても・・・」
基本的に桃城は誰の所有というわけでもない筈なのだが・・・
「俺は不二先輩から受ける依頼で動くんだが・・・」
「じゃぁ不二先輩とおせばいいってことっすね?」
おとすって。落とせるか?あの先輩を。
そう思う一方で、「面白そうだ」と笑顔で言いそうな彼を簡単に想像できた。
・・・・・・勘弁してくれ。
反射的に空を仰ぐと、ラケットみたいな形の雲が呑気に青い空をかざっていた。
「・・・・・・・てっきりもう引退していると思ったぜ、手塚」
思っても見ない名前に、海堂は身体を微かに萎縮した。
この暴君そのものの口調には覚えがある。
だが今の自分が名乗り答えることができるはずも無く、沈黙し、目だけで冷静に抜け道を探す。
「まだあの姫さんの<羽>をやってるのか?肘を悪化させたのだって、この仕事が原因だってのに・・・」
とても説得しているとは思えない口調だ。
捕まえる、ことだけが向こうの目的であると伺い知れる。
氷帝が探偵家業をやっている噂は耳にしていたが、まさか「彼」自ら動くとは流石に思っていなかったので、ちょっと驚きだ。
幸い、逆光で向こうはこちらをはっきりと把握していないらしい。
まだ、手はある。
(にしたって・・・まさか跡部さんとこういうカタチで敵対するとは)
冗談のような展開に、いっそ笑い出したい。そんな余裕は無いけれど。
『海堂?どうした?』
突然沈黙したのに驚いたのか、耳を蓋っているインカムから乾の緊張した声が聞こえてくる。
反射的に答えそうになって、咽喉を鳴らす。たった一声だって、向こうにはばれてしまうだろう。
手塚と自分の声では、はっきりと違いすぎる。
「さぁ。どうする?」
勿論。逃げる、しかない。
盗難の最もたる原則は「現行犯」だ。
そして奪ったものを「返す」以上、此方が捕まることは無い。
今、しかない。だから
海堂は唐突に腕に巻きついた腕時計のプレート部分を力を込めて押した。
直後それを思い切り、ラケットを振る要領でふる。
キーの高い音が空気を焼き、手ごたえが確かに「身体」を支えるものと確信する。
向こうが駆け出す気配から逃れるように、もう一度、同じ作業を繰り返すと、一気に体が空に引っ張り上げられる。
呼吸が勢いに呑まれるからこれは本当に最後の手段にしていたが、今は間違いなく、その手段だと思ったから。
「・・・・・・・・・・!」
(うわっ。舌かみそう・・・)
だがそんな不安を口に出すわけにもいかず、唇を引き結んで、逃れる為に自らが用意した「道」を駆ける。
木の枝がしなり、身体をささえる。
そのまま、逃げ出す。
言い訳はしない。これは、確かに「逃げて」いる・・・・・・そう思うと、自分の罪を再確認してしまうけれど。
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||