注意書き
 @ 銀魂BL(かもしれない、程度の)パラです。
 A 一応銀→新です。多分、おそらく。
 B 主役扱いが新八です。
 C 3−Z仕様です。小説版のね
 D しかも卒業後の文化祭が舞台です
 E 小説版文章を意識してます。
 F 意識しているだけなのでぶっちゃけ読みずらいです
 G なんていうか・・・自己満足なので、関係者各位には黙っててあげてください







銀魂のしかも3-Zver.で銀→新?(しかも銀さんツンデレ)かもしんないってそりゃぁどこまででっかい冒険しりゃぁ気が済むのか教えてくれよダディバナさん(←タイトル





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おおよそ、それでも3ヶ月ぶりか。

見かけに目新しさはかけらとないが、それでもほんの数日前までとは全く異なる目線で、新八は卒業したかつての学び舎を仰ぎ見た。

とはいえ感慨ぶけるには些か人が多い。

今も立ち止まってしまった彼の脇を、多くの老若男女がすり抜けていく。

一人青春している眼鏡青年に注意を払う奴などそんな物好きが偶然脇を通り抜けるはずもないし、まぁ本人も注目されたって困るし、普通に。

いやこれでも一応主人公側レギュラーなんだけどね?ほら、単品扱いってあんまりないわけじゃない?原作含んで。あくまでツッコミが本業・・・いやさ、本領。

それで稼ぐ気はないから。あーでもこの高校で培われたツッコミを武器に芸能界入りなんかしちゃえばお通ちゃんとバラエティなんかでお近づきになれちゃったりしちゃったりしなかっちゃったりっ…て、先ず相方見つけるトコからじゃん。てか候補多すぎるからって言うか果たして一人だけに突っ込んで満足できるのか?自分…いや、でもでびゅすればたとえばライブの前の前座とかやらせてもらえちゃって「新八さんておもしろいですねw」とかなんとか言われながらすれ違ってもらえれば・・・あーだから本来の目的はそこではなく。

そう。寺門 通ライブ。

正直去年あんな事件あった学校に2年続けてきてくれるってどんだけこの学校金だしたんだよ、っていうか生徒から金ぼってんだよっていうか。

勿論んなピンポイな突っ込みは既に卒業しちゃった身としてはただで彼女を見れる立場になっている身としては許されないだろう。あぁオレってばツッコミが存在理由なのに。

けど実際数ヶ月も外したツッコミってそりゃ役立たずというよりすっかり物寂しいじゃぁないですか。まぁとりあえず、今は後輩たちの親の懐には感謝することしよう。

「でもまぁ、お通ちゃんのライブまで少し時間があるかな」

少しってあーた。

未だ予定まで4時間以上もあるんですけど?なんていう一般良識は勿論、本来はツッコミの彼には現在通用しない。

親衛隊隊長という彼だからこそ。

だってほら、発声練習とか場所取りとか、あと、そう。ライブ前の心得とか心構えとか場合に寄っちゃぁ禊なんてのもちゃんとしておかないと。親衛隊隊長として。

「それでも30分くらいは回れるかなぁ」

ちょっと覗いてみようか。

そう思って、彼はもう懐かしいものになってしまった筈の喧騒の中に足を踏み入れた。


しかし、そこはほら、色々あって。

何故か「犬・中華(風)娘立ち入り禁止」という縦看板が軒並み並んでいる露店のひとつである焼き蕎麦屋では卒業したはずの長谷川君が全力で焼きそばを焼くまくっているし、今年も「はいすくーるララバイ」は盛況で、ただその看板の下のほうに「監修:志村 妙さま」ってちょっとねーさんなに新人発掘にいそしんでんのとかネズミ講ってだからとりあえず卒業生ってだけじゃもうそりゃキャサリンあんたとっつかまっても文句は言えないよってーかあれ?どーして卒業生が風紀委員会の腕章つけて巡回してんのってかダウとだらけの中をぬけて、ふと。

いつの間にか、踏み入れることはもうないと思っていた、教室の前。

3-Z、という当たり前の札が妙に懐かしい・・・って。

その入り口には「青春の一ページ」という、一歩間違えればかなり寒いことこの上ない張り紙は、けれどやっぱり懐かしいというより代わり映えのしなささを思わせる見慣れた雰囲気の国語教師の文字だった。

惹かれるまま、その戸をがらりとあける。

去年はそれでも机・いすを片付けていたと思ったが、今年はそれすらやっていない。

ただただ純粋な「教室」の風景がそこには広がっている。

なるほど。せいしゅんのいちぺーじ。嘘はない。かなりシュールレアリズムなフレイバーが漂いまくってるけど。

「でも志村新八が知ってるクラスじゃないんだよな、もう」

ここはもう、自分の領域ではない。

当たり前すぎるこの光景が、けれどそのことを逆にざまざまと見せ付けられたかのような気がして、柄にもなく鼻の奥がつんとした・・・そのタイミングを見計らったように。


「はい、いっちめーさまごあんなぁーい」

「うわぁ」


せっかくいい気分で懐かしんでいたというのに、なにてめぇ一人だけシリアスぶっこいてんだごるぁばっきゃろぉ、と言わんばかりの勢いで、覚えのある声と足を背中にぶつけられた。

特に、後者に関しては文字通り。

つんのめって転がり込んだ新八の後ろで、戸を閉める音が一瞬だけ、文化祭の喧騒を切り離した。

「っにするんすか!先生」

「べっつにー」


決して誰かのボケがないと存在できないはずのお前が延々と主役みたいな顔で感慨ぶけってるのがむかついたからじゃないぞぉー、と本誌主人公(自称)は振り返りながら叫ぶ元教え子にいつもの死んだ魚の目をしながら受け答えた。

「っていうか別にボケ食べて生きてるわけじゃないですから」

「違うのか?」

「真顔できくなぁあああ!」


志村新八はですね、しかたなく、ただしかたなく他が誰もつっこまないから、もしつっこんだとしてもあまりに洒落にならない突込みでフォローがないからだからいをいためる可能性を覚悟しても一生懸命話をまとめようと作者からの天啓でお仕事、そう仕事をしているわけですよ、稼げないけど。それでも存在理由としてっていうか・・・あれ?なんかいつの間にかこのくわえタバコのだれ白衣の死魚目の問いを肯定してないか?ってそんなわけないじゃないか。少なくとも食べてはいない。神楽ちゃんほどじゃなくても五大栄養素をバランスよく食しているはずだ。っていうか食べてきたからちゃんと朝食も。

「まぁいいか」

「いいんかい」

「おぅ。まぁ、確かにボケもツッコミも今年はうっすいからな。
お前らはそれなりにそれがないと生きていけなかったんじゃないかとかんぐってたところだ」

「あんた国語教師たぁいえ高校教師でしょうが。
生物学のどこにボケとツッコミを栄養に生きてる人間がいるって一文がテストに出るからマーカー引いとけなんて話になるって?」

「突然変異で」

「あーた教え子を勝手にメンデルの法則からさらっとはずさんでください。しかもクラス単位で」


妙に懐かしいというか、妙にばかばかしいというか。

これが毎日繰り返されていたと思い直すと、それもまた感慨深いといえなくもないかもしれない・・・かもしれない。

あれ?でもそれにしたって。


「今年は映研の邪魔しないんですか?」

「あん?」

「だっていつも入り浸ってるんでしょう?」


思い出したのだ。

本当に何気なく。

だから聞いただけなのだが、聞かれたほうが意外そうな顔をして、ぐったりした目を丸くしたものだからこっちがあわてた。

あれ?とうとう立ち入り禁止になった?

けどそれ程度でこの人が納得するはずないよなぁ。

じゃぁ映画研究会がなくなった。

どうだろう?いつだって八ミリに青春費やすのはいないこたぁあるまいて。

じゃぁゲリラ放送に方針を変えた。

・・・・・・・・・・ありうる。


「気分じゃねぇだけだ」


なのに返ってきた言葉は、意外と言うか、この人気分なんてあったのかと感心するというか。


「そーですか」

「そーなんだ」


だから本当はもっと疑問に思っていいはずのことを頷くに変えた。

そのまま、やっぱり会話なんだかそれとも漫才の練習なんだかよくわからない会話が続いて、お通ちゃんのライブが始まる時間(彼にとっては本来の予定時間の2時間前を示す)まで誰も入るはずのない教室で話し込んで。

あわてて退室をいったら、誰だかの席にどっかり座り込んでいた先生はおぅ、とそれだけ返すとてっきり思ってたのに。


「来年も、彼女呼んだら・・・お前来るか?」


と。何気ない、いつもの人生のついでのような口調で問われたものだから。

そうですね。来ますっていうかこないはずないでしょう、とか。

当たり前の言葉がけれど形にはうまくならず、もどかしくなった。

結局曖昧な表情でどうにか頷くことだけして走っていった新八は、だから。


一人残った教室で、銀髪の教師が皮肉を抑えきれない表情で、くわえタバコのまま笑ったことを知ることはなく。


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お前のつんでれってこれか?
とかつっこまないでください。
あと
とりあえず銀さん出番なさすぎ。
とか。

あんまいわんでやってください。

銀せんせーはしんぱっちゃんに逢いたかったの。
そんだけ。多分。きっと。おそらく。
決して「ツッコミがない日常が寂しかった」ではなく(真顔

桂とか神楽ちゃんとか出してやれんかったなー(残念
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